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コラム

行政書士のGoogleビジネスプロフィール運用は?【行政書士×開業×AI】

Q:Googleビジネスプロフィールの「最新情報」は更新・投稿した方がいいですか?AIを使えば運用は回りますか?
A: 一般的には、検索や地図で見つけてもらう入口として「基本情報の整備」と「最新情報」の更新・投稿は役立つ場合があります。ただし、状況で見え方は変わるため「投稿すれば必ず上がる」とは言い切れません。運用は、ネタ出しや文書の整形をAIで補助すると負担を減らしやすい一方、事実確認や守秘、最終表現は人が握るのが安全です。


Googleビジネスプロフィール(以下、GBP)は、行政書士の事務所を探している人が「まず確認する場所」になりやすい一方で、開業前後ほど「何を更新すべきか」「何を投稿すべきか」で手が止まりがちです。私も開業準備の時期は、作成しただけで何をすればよいか分からず放置し、あとから基本情報の抜けや、読者が知りたい情報の不足に気づいて遠回りしました。 この記事(導入・基礎編)では、やることを増やすのではなく、最初に直すべきポイントを絞って整理します。あわせて、実績・クチコミが少ない時期の安心材料の作り方と、AIはどこまで任せてよいかの線引きもまとめます(自動投稿などの仕組み化は別記事で扱います)。


Googleビジネスプロフィールとは何か、何が見られるのか

Googleビジネスプロフィールの位置づけ(検索・地図での"入口")

GBPは、Google検索やGoogleマップ上で、事務所名・所在地・営業時間・電話・Webサイト・クチコミなどがまとまって表示される「入口」になりやすい領域です。行政書士の場合、「今すぐ依頼」だけでなく「比較検討」「まず相談できるか確認」という段階の人も多いため、入口の情報が薄いと、そこで離脱されることがあります。

最初に迷うポイント(「最新情報」や基本情報の範囲)

開業前後によくある迷いは次の2つです。

  • 基本情報:何をどこまで埋めれば「最低限整っている」と言えるのか

  • 最新情報(投稿):頻繁に出すべきなのか/何を書けばよいのか

私も当初は「毎週投稿しないと意味がない」と思い込み、無理な頻度設定→続かない→結局空欄、という遠回りをしました。導入期は、頻度より「読者が判断に必要な情報」を先に揃えた方が良かったのではないかと考えています。

導入期に整える優先順位(抜け・ズレを減らす観点)

導入期は、次の順が無理が出にくいのではないでしょうか。

  1. 基本情報の穴を埋める(カテゴリ、営業時間、連絡手段、Web導線など)

  2. 写真で"実在感"を補う(外観・入口・看板・執務スペースなど、差し支えない範囲。個人情報が写り込まない配慮も必要)

  3. 最新情報で"不安を減らす補足"を足す(いきなり投稿を増やすより、まず一つ)


Googleのローカル検索の考え方と、検索・問合せにつながる流れ

ローカル検索の基本ロジック(関連性/距離/知名度)

Googleは、ローカル検索結果が主に「関連性」「距離」「人気度」に基づいて表示されること、また検索アルゴリズムの詳細は公平性の観点から機密であることを説明しています。 この前提に立つと、導入期に現実的なのは「できる範囲を丁寧に整える」ことです。とくに、次の点から整理をすすめられるのがよいのではないでしょうか。

  • 関連性:検索語句とビジネス プロフィールが合致する度合い。的確な情報を提供するほど関連性が高まります。

  • 距離:検索者と事務所の距離。検索者側の条件に左右されやすく、こちら側で直接コントロールしにくい領域です。

  • 知名度(人気度):どれだけ広く知られているか。外部サイトからのリンクやレビューなど、ウェブ上の情報が影響されるものです。

「検索されるようにしたい」を分解してみる

「検索される」を実務的に分解すると、主に2パターンです。

  • 指名検索:事務所名で探される(名刺や紹介のあとに確認される)

  • 非指名検索:「地域+行政書士」「地域+許認可」などで探される

導入期に見直しやすいのは、非指名検索に向けた"噛み合わせ"です。カテゴリやサービス情報、概要の説明が、検索者の意図とずれていないかを点検します。私も初期は、取扱いの軸が文書上で曖昧で「結局、何が頼めるのか」が伝わりにくい状態でした。ここを整えると、投稿以前に入口としての分かりやすさが上がります。

「問合せを増やしたい」を分解してみる

問合せは、見え方だけで決まるわけではなく、見た人が不安なく連絡できるかで変わります。導入期に見直しやすいのは次の3つです。

  • 対応範囲が明確(できること/できないこと、対象地域、営業時間など)

  • 連絡の次の一手が分かる(電話・フォーム・予約方法、初回相談の流れ)

  • 不安を先回りして減らす(必要書類の考え方、期間の見通しは"場合による"前提で説明)

私の反省として、他と同様ここでも情報を増やそうとして長い文書を載せてしまい、逆に読みにくくなった時期がありました。GBPでは「短く、誤解が少なく、次の行動が残る」文書が扱いやすいです。

やりすぎを避ける

ローカル検索の仕組みは詳細非公開で、結果保証もできません。 また、ビジネス名に不要な情報を含めると停止される場合がある旨も公式サイトで明示されています。 導入期は、順位の"裏技"よりも、公式の説明と整合する形で「情報の正確さ」「分かりやすさ」「更新の継続」を積み上げる方が、運用として破綻しにくいと考えています。


何を整え、何を投稿し、文書をどう作るか

目的①「検索される」に効きやすい整備

導入期は、難しいことより整備の精度が効きやすいです。

  • カテゴリ・サービス情報:取扱いの軸を、読者が誤解しない粒度で

  • 基本情報:営業時間、所在地、連絡手段、Web導線の抜けをなくす

  • 写真:実在感・アクセスのしやすさを補う(外観、入口、看板など)

「投稿で挽回」より、まず"入口の土台"を固める方が、後々の運用が軽くなります。

目的②「問合せを増やす」に効きやすい整備

問合せを増やす観点では、相談前の不安を減らす情報が中心です。たとえば、

  • 相談の流れ(初回相談→必要資料→見積り→着手、などの大枠)

  • 費用の考え方(「ケースで変わる」前提を明示しつつ、判断材料を示す)

  • 連絡導線(どこから連絡できるか、返信目安など)

  • 注意点(行政手続は個別事情で変わり得ること)

ここは"詳しさ"より"誤解が起きにくい短い文書"が向きます。

実績・クチコミが少ない時期の安心材料

検索者にとって実績やクチコミは、一般的に強い安心材料になり得ます。ただ、開業前後は不足しやすく、ここで止まってしまう方も少なくありません。私自身も「見せる材料がない」と感じて手が止まりました。 この時期は、次のような代替の安心材料で補う発想が現実的です。

  • 経歴・関連領域:職務経験や得意な業界理解(言い過ぎず、事実ベースで)

  • 学びの蓄積:研修・研究テーマ・情報発信の継続

  • 専門テーマ:扱う領域を絞った説明("何でも屋"に見えにくくする)

  • 地域性:対応地域への理解、アクセス面の配慮

  • 説明の分かりやすさ:相談の流れ、必要資料、注意点を噛み砕く

実績が少ないからといって不利で終わり、ではなく、不安を減らす要素を増やすことでカバーできる場合があります。

クチコミ対応の基本

クチコミは、お願いの仕方や返信の仕方で印象が変わります。一方で行政書士は守秘や個人情報への配慮が重要です。返信では、

  • 事実関係や手続内容を特定できる情報を書かない

  • 個別事情に踏み込まず、一般的なお礼と今後の姿勢を示す

  • 誤解があれば角を立てずに前提を補う

といった"安全側"の運用が基本になります。

AIは「ネタ出し・構成整理・文書の整形」の補助として使える(最終判断・事実確認・守秘は人が握る)

ここまでの「何を載せるか/どう短くまとめるか」は、AIが補助しやすい領域です。

  • 投稿ネタの候補出し(目的に沿った切り口の整理)

  • 見出しや構成のたたき台

  • 文書の短文化、言い換え、読みやすい形への整形

一方で、次は人が握るべき範囲です。

  • 事実確認(営業時間、料金の扱い、対応範囲など)

  • 守秘・個人情報(事例の扱い、クチコミ返信の内容)

  • 最終表現(結果保証に読めないか、誤解を招かないか)

「AIで十分」というより、"補助として十分役立つが、最後は人が締める"が実務に近い感触です。

AIに指示(プロンプト)を出す際の注意点

よく言われますが、AIは優秀な新入社員のようなもので、行政書士の実務経験はありません。そのため、具体的な指示を出す際は次の点に注意が必要です。

  • 前提条件を明示する:「行政書士事務所のGBP投稿」「開業1年目」「建設業許可が専門」など、背景情報を先に伝える

  • 出力の制約を指定する:「200文字以内」「結果保証の表現は避ける」「専門用語には補足をつける」など、守るべきルールを明確にする

  • 複数案を求める:1つの案だけでなく、3〜5パターン出してもらい、人が選ぶ方が安全

  • 下書きとして扱う:AIの出力をそのまま公開せず、必ず資格者が最終確認(事実・守秘・表現の妥当性)をする

たとえるなら、下書きは任せても、お客様に渡す前の「ハンコ(最終確認)」は必ず資格者が押す、という運用がGBPでも重要です。

この"型"は他の発信にも応用できる

GBPの投稿(最新情報等)は、Google検索やGoogleマップで、お知らせや最新情報等をユーザーに共有でき、ユーザーが来店・利用の判断をしやすくなる旨が説明されています。 おすすめは、検索者が使いそうな語を不自然に詰め込まず、取扱業務・地域・対応範囲が誤解なく伝わる程度に"自然に"含めた要約文書として「最新情報」に投稿することです。これにより、公式の説明でいう「関連性(情報の合致)」に沿った見せ方をしやすく、同時に閲覧者へ最新の案内を届けられます。 なお、投稿の説明に電話番号が含まれていると不承認になる場合がある、とも示されています。連絡導線はプロフィール側(基本情報)に寄せ、投稿は「案内の要点」に絞ると安全です。 また、この"型"(目的→ネタ→短い文書→不安解消)は、これまでの記事でも触れてきましたが、ブログやSNS、事務所サイトにも横展開しやすく、ネタ出しや文書整形の再利用がしやすくなります。


続かない運用と、誤解される文書を避ける

導入期は「やることを増やさず、直しどころを絞る」

導入期に多い失敗は「投稿を増やす」ことが目的化して疲れて止まることです。まずは、

  • 基本情報の穴を埋める

  • 目的に沿った投稿を"1つだけ"作る

から始める方が、継続しやすいです。

更新のための更新にしない

更新の頻度より、読者が「連絡してよいか」を判断できる文書になっているかが重要です。行政手続は個別事情が絡みやすいので、「一般的には」「場合によっては」を添え、結果保証に読めない表現に寄せると安全です。


まとめ:まず1週間で整える順番

最低限の整備 → 投稿の型 → 見直し、の順で進める

1週間の目安としては、次の順が無理が出にくいです。

  • 1〜2日目:最低限の整備(基本情報・導線・カテゴリ・写真)

  • 3〜5日目:投稿の型を1つ作る(不安を減らす定番テーマを短い文書で)

  • 6〜7日目:見直し(「何が頼めるか」「どう連絡するか」が一目で分かるか)

この段階まで整うと、AIの補助で"増やす"よりも"整える"運用が回りやすくなります。


実践編について

本記事では考え方と実体験を中心にお伝えしました。実践編では、仕組み化(自動投稿を含む)」の考え方や注意点、向き不向きを扱う予定です。ぜひ続編もご覧ください。


脚注

※1 Googleはローカル検索結果が主に「関連性・距離・人気度」に基づいて表示され、アルゴリズム詳細は機密である旨を説明しています。また、知名度(人気度)について、外部サイトからのリンクやレビューなど、ウェブ上の情報が影響し得る旨を説明しています。

※2 Googleはビジネス プロフィールへの投稿により、Google検索・Googleマップで最新情報等を共有でき、ユーザーの判断材料になり得る旨を説明しています。

※3 Googleはビジネス名に不要な情報を含めることはできず、含めるとプロフィールが停止される場合がある旨を説明しています。


免責

本稿は一般的な情報提供を目的としたもので、個別具体的な事案への法的助言ではありません。GBPやGoogleの表示仕様・運用ルールは変更される場合があります。実際の運用では、最新の公式情報の確認と、事実関係・守秘・個人情報への配慮を前提にご判断ください。


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