コラム
「ブログテーマが決まらない」と悩まなくなる考え方【行政書士×開業×AI】
Q:行政書士としてブログを始めたいのですが、何を書けばいいのかわかりません。テーマはどうやって決めればいいのでしょうか?
A:一般的には、最初に「テーマを思いつこう」とすると手が止まりやすいものですが、考え方を整理し、AIを補助的に使うことで無理なく進められます。 ブログテーマは才能やセンスだけで決まるものではなく、「どの角度から見るか」で候補が増えていきます。王道テーマに正面から挑むのも良いのですが、実務の周辺や相談の流れに目を向けると、書ける題材は驚くほど広がります。AIは、切り口の洗い出しや整理、抜け漏れの確認を助けてくれる存在です。すべてを任せるのではなく、人が決める部分(方針・対象・責任)を残しながら使うことで、テーマ出しの負担を大きく減らせます。
行政書士としてブログを始めようと考えたとき、多くの方が最初につまずくのが「何を書けばいいのかわからない」という問題です。 これは決して珍しいことではなく、開業前後の行政書士にとってごく自然な悩みだと感じています。
私自身も、ブログを始めようとした当初は、テーマが思い浮かばず手が止まった経験があります。書けそうな気はするのに、いざ記事にしようとすると「これで合っているのか」と迷い、結局着手が遅れる。そういう遠回りをしてきました。 ただ、考え方を少し変え、AIを補助的に使うようになってからは、テーマ出しに悩む時間が減り、次に進みやすくなりました。
この記事では、ブログテーマが出てこない理由と、その考え方の整理、そしてAIをどう位置づけると楽になるのかを「考え方編」としてお伝えします。
行政書士がブログテーマで悩むのは自然なこと(実体験から)
「何を書けばいいかわからない」という初期の壁
ブログを始めようとすると、「役に立つことを書かなければ」「専門家らしい内容でなければ」と考えがちです。その結果、テーマのハードルを自分で上げてしまい、書き出せなくなることがあります。 特に最初は、読者像がはっきりしていない状態で「万人に役立つ記事」を目指しやすく、結果としてテーマがぼんやりしてしまいます。テーマが出ないというより、テーマの基準を高くしすぎているケースも少なくありません。
実務経験が浅いことへの不安と勘違い
開業前や開業直後の場合、「経験が少ない自分が書いていいのだろうか」と不安になることもあります。ただ、読者の多くは同じような立場や悩みを抱えており、必ずしも高度な専門論だけを求めているわけではありません。 むしろ「最初に何を準備すればよいか」「相談の前にどこで迷いやすいか」といった入口の情報は、開業前後の時期だからこそ整理しやすい場合もあります。実務経験の量で勝負するのではなく、読者の迷いに寄り添う形で整理するだけでも十分な価値があります。
実際に遠回りした最初のテーマ選び
私自身、最初は許認可の概要など、いわゆる王道テーマばかりを選ぼうとしていました。王道は必要だと思っていたからです。 ただ、書こうとすると情報の整理に時間がかかり、「どこまで書けばいいのか」「細かい例外まで触れるべきか」と迷いが増えていきました。結果的に、記事が完成せず更新が止まってしまいました。 このとき痛感したのは、王道テーマが悪いのではなく、最初から王道の「ど真ん中」を狙うと、準備と推敲に力を使いすぎてしまうことがある、という点です。
ブログテーマは「王道」だけで考えなくていい
行政書士ブログのよくある王道テーマ
行政書士ブログでは、各業務の概要解説や制度説明、必要書類の説明などが王道テーマとしてよく見られます。もちろん、これらが不要というわけではありません。 王道テーマは検索需要が見込めることも多く、将来的には柱になり得ます。ただし、取り組む順番や書き方によっては、開業前後の段階では負担が大きくなりやすい面もあります。
王道がしんどく感じる理由
王道テーマは情報量が多く、競合も多いため、初心者ほど「きちんと書かなければ」という負担を感じやすい傾向があります。 さらに、制度解説はどうしても一般論になりやすく、差別化しようとすると「根拠は十分か」「例外は漏れていないか」と不安が増えることもあります。結果として、書き始める前に疲れてしまい、継続の壁になりやすいのです。
少し視点をずらすだけで選択肢が増える
王道を避けるのではなく、少し視点をずらすだけでテーマは増えます。制度そのものではなく、「なぜ迷うのか」「どこでつまずきやすいのか」といった周辺に目を向ける考え方です。 例えば、同じ手続きでも「相談前に多い誤解」「依頼時に準備しておくと楽になること」「想定外に時間がかかるポイント」など、入口や周辺を扱うと、情報量のコントロールがしやすく、読者にも届きやすくなります。
視点をずらして考えるとテーマは一気に広がる
相談前・相談中・相談後という切り口
相談に来る前に悩んでいること、相談中によく聞かれる質問、手続き後に出てくる不安など、時系列で考えるとテーマ候補は自然に出てきます。 相談前は「そもそも自分は対象か」「費用や期間はどれくらいか」といった判断の材料が求められがちです。相談中は「何を用意すべきか」「どこが分かれ道か」など具体の詰めが中心になります。相談後は「次に何が起きるか」「更新や追加対応は必要か」など見通しがニーズになります。 この流れに沿って考えるだけでも、同じ業務から複数のテーマが生まれます。
顕在ニーズと潜在ニーズを分けて考える
「○○許可とは何か」「必要書類は何か」といった顕在ニーズだけでなく、「そもそも行政書士に相談すべきか」「自分でやると何が大変か」といった潜在ニーズもテーマになります。 顕在ニーズは検索されやすい反面、競合も多くなりがちです。一方、潜在ニーズは検索語が広くなりやすい分、記事内で読者の状況を想定し、やさしく整理する工夫が必要になります。 両方を意識しておくと、「王道を1本」だけに偏らず、入口から深い相談へ自然につながる記事設計がしやすくなります。
実務の「周辺」に目を向けるという考え方
手続きそのものではなく、準備や注意点、よくある勘違い、書類の集め方、スケジュールの立て方など、実務の周辺情報は競合が少なく書きやすい場合があります(分野によって差はあります)。 また、周辺テーマは、読者の心理的な負担を軽くする効果もあります。「何から手を付ければよいか分からない」をほどく記事は、相談の入り口にもなりやすいです。 王道テーマに取り組む前に周辺テーマを積み上げておくと、後から王道記事を書くときも読者の疑問点が想像しやすくなり、結果的に記事品質も上がりやすいと感じています。
AIを使うとブログテーマ出しが楽になる理由
人が考えるべき部分、AIに任せられる部分
テーマの方向性や「誰に向けて書くか」「最終的にどんな相談につなげたいか」「自分が責任を持って扱える内容か」は、人が考えるべき部分です。ここを曖昧にしたままAIに任せると、見た目はそれっぽい案が増える一方で、実務や事務所方針とズレやすくなります。 一方で、切り口の洗い出し、分類、見落としの補完、候補の整理はAIが得意な領域です。人の頭でゼロからひねり出すより、たたき台を広げて整理する用途に向いています。
競合や需要を踏まえた整理がしやすくなる
AIを補助的に使うことで、「王道以外の切り口」や「読者の前提別の疑問」に気づきやすくなります。例えば同じ業務でも、対象者の属性や状況によって、刺さるテーマは変わります。 ただし、検索需要や競合状況は分野や時期によっても変わるため、最終的には人が確認し、判断する必要があります。AIは「仮説を整理する役」として使うと、無理が出にくいです。
テーマが「無限に出る」と感じる状態とは
AIを使うと、テーマを一つ出すたびに関連する視点が連鎖的に増えます。時系列(相談前後)、対象者(法人・個人など)、目的(初回申請・更新など)、失敗パターン(よくある誤解)といった観点が組み合わさり、候補が広がっていきます。 この状態になると、「ネタ切れ」というより「どれから書くか」の悩みに変わりやすいです。だからこそ最後は、自分の実務と結びつくか、根拠を示せるか、読者に誤解を与えないかを人が確認して、優先順位を決めることが大切です。
ブログテーマを考える際の注意点2つ
AI任せにしすぎないこと
AIは便利ですが、完全に任せてしまうと、自分の実務とズレた内容になりがちです。一般論として成立していても、実務運用や地域性、依頼の実態と合わないこともあります。 また、AIの出力には誤りや古い情報が混ざる可能性もあります。最終的な事実確認、表現の安全性、責任の所在は人が担う、という線引きをしておくと安心です。あくまで補助として使い、最後は自分の言葉と経験で整える意識が重要です。
自分の実務と結びつかないテーマを避ける
集客や相談につなげることを考える場合、自分が対応できない分野のテーマは慎重に扱う必要があります。 書けてしまうことと、責任を持って対応できることは別です。将来取り組む予定がある分野であっても、「今できる範囲」を明確にする、あるいは無理に手を広げず、まずは得意領域とその周辺テーマから固める方が安全です。
ブログを始めるか悩んでいる行政書士へ伝えたいこと
テーマが出ない不安は特別なものではない
「何を書けばいいかわからない」という悩みは、多くの行政書士が通る道です。能力や向き不向きの問題ではありません。 むしろ、慎重に考えているからこそ止まりやすい面もあります。最初から完璧なテーマを探すより、「読者の迷いが生まれる場所」を見つける方が、書き始めやすくなる場合があります。
考え方と道具を変えるだけで状況は変わる
王道にこだわらず視点をずらし、AIを適切に使うことで、ブログはぐっと身近なものになります。 人がやるべきなのは、読者像と事務所方針に照らして「書く価値があるか」「責任を持てるか」を決めることです。AIはその判断を助ける材料を整理し、候補を増やし、迷いを減らしてくれます。結果として、テーマ出しの負担が軽くなり、継続のハードルも下がりやすくなります。
脚注
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別具体的な事情への適用を保証するものではありません。
免責
本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。法令改正や実務運用の変更により内容が変わる可能性があります。
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