コラム
チェックリスト:サブスク解約トラブル(高齢者向け)対処の入口で確認する5項目
動画配信や健康食品などの定期購入・サブスクリプション契約は便利な一方で、「解約したつもりなのに請求が続いている」といった相談が各地の消費生活センターに寄せられています。
消費者契約に関する基本的なルールは、消費者契約法および特定商取引に関する法律(特定商取引法)によって定められています。
本記事では、東京都23区西部にお住まいの高齢者ご本人とご家族に向けて、契約時に確認すべき事項と、トラブルが生じた場合に取るべき公的手段を整理します。
目次
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サブスク解約トラブルを防ぐために入口で確認すべき5つの項目
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解約できないと言われたときに家族が取れる3つの行動
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東京都23区西部で安心して相談できる公的窓口の活用法
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サブスク契約で後悔しないための終活視点の3つの備え
1. サブスク解約トラブルを防ぐために入口で確認すべき5つの項目
この章のポイント
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契約条件の書面または電磁的記録の有無
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解約方法と連絡先の明示
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クーリング・オフの適用可否
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不当な勧誘表示の有無
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家族等への事前相談体制
結論:契約前に「記録が残るか」「法定表示があるか」を確認することが重要です。
① 契約内容と支払い方法を書面または画面で確認できるか
特定商取引法では、訪問販売や電話勧誘販売など一定の取引類型について、事業者に書面交付義務が課されています。
通信販売(インターネット申込みなど)の場合は、最終確認画面において契約内容を明確に表示する義務があります。
確認すべき事項は次のとおりです。
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商品・サービス名
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支払総額
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支払時期・方法
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解約条件
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事業者名・所在地・電話番号
画面の保存や確認メールの保管は、後日の事実関係確認に有効です。
② 解約方法と連絡先が明確に記載されているか
特定商取引法では、通信販売において解約条件の表示が義務付けられています。
確認すべき事項は次のとおりです。
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解約受付方法(電話・Webフォームなど)
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受付時間
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解約期限
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次回発送停止の締切日
「解約方法が分かりにくい」と感じた場合は、契約前に事業者へ確認することが重要です。
③ クーリング・オフの適用があるか
クーリング・オフ制度は、特定商取引法で定められている制度です。
主な対象は次のとおりです。
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訪問販売
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電話勧誘販売
原則として、法定書面を受け取った日を含めて8日以内であれば、無条件で契約を解除できます。
一方、通信販売(インターネット契約など)は法律上のクーリング・オフ制度の対象外です。ただし、事業者が独自に返品特約を設けている場合があります。
④ 「今だけ」「限定」などの表示が強調されていないか
特定商取引法および景品表示法では、消費者に誤認を与える表示を禁止しています。
著しく有利であると誤認させる表示(有利誤認表示)や、事実と異なる表示は、違法となる場合があります。
即決を迫る表示がある場合は、その場で契約せず、いったん持ち帰って検討することが安全です。
⑤ 家族や第三者に相談できる体制があるか
高齢者の消費者被害防止については、消費者庁や地方自治体も注意喚起を行っています。
契約前に「必ず家族へ連絡する」などのルールを決めておくことは、予防策として有効です。
2. 解約できないと言われたときに家族が取れる3つの行動
結論
感情的に対応するのではなく、証拠の整理と公的機関への相談を優先することが重要です。
① 契約関係資料を整理する
次の資料を整理します。
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契約書または確認メール
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クレジットカード明細
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事業者とのやり取り記録
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発送履歴
時系列でまとめることで、相談時に状況を正確に伝えることができます。
② 消費生活センターへ相談する
全国共通番号「188(いやや)」に電話すると、最寄りの消費生活相談窓口につながります。
東京都内の相談業務については、東京くらしWEB(東京都公式サイト)でも案内されています。
相談は原則無料です。
③ 詐欺が疑われる場合は警察へ相談する
緊急性が低い場合は、警察相談専用電話「#9110」が利用できます。
明確な詐欺被害が疑われる場合は、最寄りの警察署へ相談してください。
3. 東京都23区西部で安心して相談できる公的窓口の活用法
活用できる主な公的機関
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消費生活センター(各区に設置)
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地域包括支援センター
地域包括支援センターは、高齢者の生活支援に関する総合窓口です。契約管理に関する不安も相談対象となります。
相談前に整理する事項
次の事項を整理しておきます。
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契約日
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支払金額
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契約方法(訪問・電話・インターネット)
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解約を申し出た日時
事実関係のみを簡潔に整理することで、より的確な助言を受けることができます。
4. サブスク契約で後悔しないための終活視点の3つの備え
① 利用中サービスの一覧化
次の内容を一覧にします。
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サービス名
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月額料金
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支払方法
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更新日
一覧化することで、重複契約や不要な契約の把握が容易になります。
② 支払方法の定期確認
クレジットカード明細や口座明細を毎月確認することで、不審な請求の早期発見につながります。
③ 家族との定期的な確認
月1回など定期的に契約状況を共有することで、誤認や不要契約の防止に役立ちます。
まとめ
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契約時は法定表示と記録の有無を確認する
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クーリング・オフの適用可否を確認する
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解約条件を事前に確認する
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困った場合は188へ相談する
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契約内容を家族で共有する
サブスク解約トラブルは、法制度の理解と早期相談によって防止・解決が可能です。公的窓口を活用し、冷静に対応してください。
脚注
本記事は、消費者契約法、特定商取引法および関係公的機関の公開情報に基づき、一般的な制度説明を行うものです。具体的な事案については、消費生活センターまたは専門家へご相談ください。
