コラム
実践編 第1回:HP最短公開の型|サイトマップ+全ページ骨子を一撃生成する(制作会社に頼む前に)【行政書士×開業×AI】
Q:制作会社に頼むお金もコネもないのですが、行政書士事務所HPを最短で公開できる形にできますか?(サイトマップと全ページ骨子を一気に作りたい)
A: 多くの場合、骨子(サイトマップ+各ページの目的+見出し)を短時間で作ることは可能です。
ただし「完成」を目指すのではなく、公開できる最小形(サイトマップ+各ページの目的+見出し=骨子)を先に作り、公開直前は誤認されやすい表現だけを整えて出すのが現実的です。
Gemini/ChatGPT/Claude等の対話AIや、Cursor等のエディタ型AIを使うと設計(骨子)を固めやすい一方、画面表示や機能は更新される可能性があります。また、公開可否や見え方は利用するサーバや設定にも左右されます。
この回では、(1)サイトマップ確定→(2)全ページ骨子生成→(3)誤認されやすい表現の抽出と言い換えまで、コピペで再現できる形にします。
HPは「きれいにしてから公開しよう」と考えるほど、公開が遠のきます。私も開業初期は、見た目や文章の完成度に引っ張られて手が止まりました。
実務上は、公開できる形を先に出して、直しながら回すほうが前に進みます。
制作会社に依頼するか迷っている時期ほど、まずは自分で設計(サイトマップと骨子)を作っておくと、判断が一気にラクになります。
1. 公開前に3つだけ決める(目的・掲載情報・導線)
完成ではなく「公開できる形」を先に定義する
公開できる形(目安)は、次の3点がそろった状態です:
- サイトマップ(必要最小限でOK)
- 各ページの骨子(目的1行+見出し)
- 連絡できる導線(2〜3本でOK)
ここまで作れば、プログラミング知識がなくても、デザインセンスに自信がなくても、まず公開に進めます。
無料サーバでも公開自体は可能な場合が多い一方、独自ドメイン/SSL/メール周り/広告表示/容量等はサービスやプランで異なります。WordPressを使うかも自由です(後で移行しても回せます)。
つまずきポイント: 最初から見た目や本文まで作り込みたくなる
対策: この回は「骨子=見出しまで」で止めます。本文は公開後に増やしても十分回ります。
掲載OKの事務所情報を整理し、入力ルールを作る
今回の目的は、HPを「最短で公開できる形」にすることです。AIに渡す材料は、事務所として公開できる情報を中心にそろえます。これだけで、サイトマップと全ページ骨子(目的・見出し)は十分作れます。
事務所情報(まずはここだけでOK)
- 事務所名/代表者名(公開する表記のまま)
- 住所(建物名まで載せるかは運用方針で統一)
- 電話番号/メールアドレス
- 営業時間(受付時間も分けるなら明記)
- 対応地域(住所の地域+住所外で対応可能な地域)
- 主要な取扱業務(1つ)+その他の取扱業務
- 強み(箇条書きで3つ程度でもOK)
- 連絡手段(電話/フォーム/予約の有無)
重要: 最短公開の段階では、依頼者や案件の固有情報を材料にする必要がありません。事例や実績を載せたくなる場面もありますが、まずは料金・流れ・FAQ・代表情報で安心材料を作るほうが進みます(事例・実績は後から追加でも回せます)。
つまずきポイント: 情報が散らばっていて入力前に疲れる
対策: 上の項目を「事務所情報シート」として1枚にまとめ、AIにはそのシートを貼り付けて進めます(更新もしやすくなります)。
受任につながる導線は2〜3本置く
開業前後は、連絡手段の好みが相談者ごとに割れます。導線は絞りすぎず、2〜3本を基本にすると運用しやすいです。
- 電話: すぐ相談したい層に合いやすい(受付時間の明記が大事)
- フォーム: 夜間・仕事中の層に合いやすい(返信目安があると安心)
- 予約: 日程調整の負担を減らせる(無料ツールでも運用可能)
つまずきポイント: 導線が多すぎて管理できない
対策: 「いつ・誰が・どの連絡にどう返すか」を決め、運用できる範囲の2〜3本に留めます。
2. サイトマップを10分で確定する(必要最小限+後から増やす)
コピペ1発で出す(サイトマップ+目的+見出し)
ここからは対話AI(Gemini/ChatGPT等)でも、エディタ型(Cursor等)でもOKです。出力はそのまま公開せず、まずは叩き台として扱います。
※「10分」は目安で、入力情報の整理状況によって前後します。
操作手順(PC)
- 利用するAIを開き、新規チャット(新規スレッド)を作成します
- 次の「コピペ用プロンプト」を貼り付け、{ }の中を自分の情報に置き換えます
- 出力されたサイトマップと見出しを、メモ帳/Googleドキュメント/Notion等に貼り付けて保存します
- ページ数が増えすぎた場合は、次の節の「戻し方」を使って7〜9ページに戻します
操作手順(スマホ)
- アプリまたはブラウザでAIを開き、新規チャットを作成します
- 「コピペ用プロンプト」を貼り付け、{ }を置換して送信します
- 出力はコピーしてメモアプリ等に保存します
※スマホは改行が崩れやすいので、コードブロック(枠付き)で貼るのが無難です(機能はアプリにより異なります)。
コピペ用プロンプト(基本テンプレ)
|
行政書士事務所HPを「最短で公開できる形」にしたいです。完成ではなく、公開できる最小構成を先に作ります。 入力: 出力: 制約: |
使いどころ: まず「何ページ必要か」「各ページで何を言うか」を固定したいとき
入力時の注意: 事務所情報は入力OK。依頼者や案件の固有情報は入れません。
NG例(やりがちな悪い入力)
「うちは許認可に強く、必ず通します。最安・最速で成功させます。顧客名も入れて実績を並べてください。」
なぜ危険か: 成果保証や誤認につながりやすく、公開用として扱いにくくなります。
つまずき:ページが増えすぎる→7〜9ページに戻すコツ
AIは親切なので、ページを増やしがちです。最短公開では減らすのがコツです。
戻す目安(例:7〜9ページ)
- トップ
- 取扱業務(主軸1つ)
- 取扱業務(その他まとめ)またはサービス一覧
- 料金
- ご依頼の流れ/必要書類
- 事務所案内(代表・理念・アクセス)
- よくある質問
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー(必要に応じて)
短縮用の追いプロンプト(例)
ページが多いので、7〜9ページに削って。削る理由も1行で。
WordPressでも静的でも迷わないページ名・並び順の付け方
プラットフォームに依存しないよう、ページ名は"役割"で決めるのが安全です。
- 「サービス」より「取扱業務(〇〇)」のように具体名が分かるほうが迷いにくい
- 「お問い合わせ」はメニュー右端など目立つ位置に(配置はテーマにより異なります)
- 「料金」「流れ」「FAQ」は安心材料としてセットで考える
つまずきポイント: ページ名が抽象的で何を書くか決まらない
対策: 「このページの目的1行」を先に固定してから見出しを作ります。
3. "公開OKライン"まで整形する(危ない表現だけ直す)
「断定/誇大/成果保証/誤認リスク」を抽出するプロンプト
公開直前は、全部を直すより誤認されやすいところだけ抜くほうが速いです。
コピペ用プロンプト(危ない表現の抽出)
|
次の文書をチェックしてください。 お願いしたいこと: 制約: ---チェック対象の文書--- |
言い換え+短縮+導線強化の編集(追いプロンプト)
抽出結果を受けて、短縮と導線の明確化を同時に行います(押しつけ感が出ない範囲で整えます)。
コピペ用プロンプト(編集/追いプロンプト)
|
先ほどの指摘を踏まえて、次の文書を「公開OKライン」に整えてください。 やること: 出力: ---対象の文書--- |
つまずき:弱くしすぎる→意図を残して安全側に戻すコツ
安全に寄せるほど、魅力が消えることがあります。そんな時は、次の戻し方が便利です。
戻し方(例)
弱くしすぎたので、意図(強み)は残しつつ、言い切りだけ避ける形に寄せて
"誰にとって良いか"を具体化して、誤認が出ない範囲で明確にして
4. サンプルプロンプトで10項目を回収し、競合分析→KW決定→勝ち筋→骨子まで一撃生成
最初に回答してもらう10項目
ここが今回の要点です。最初にAIが質問し、回答を埋めていく方式にすると、開業前後でも迷いにくくなります。
コピペ用プロンプト(統合版:質問→分析→KW→勝ち筋→骨子の順)
|
あなたは「士業専門のWEBディレクター/WEBデザイナー/ビジネスライター」の統合視点で、行政書士事務所HPを"最短で公開できる形"に設計する担当者です。 目的:制作会社に依頼するか迷う段階でも、無料サーバ/WordPressどちらでも転用できる「サイトマップ+全ページ骨子(目的1行+見出し)」を作り、SEO/AIO(AI検索想定)/MEO(地域文脈)/CVR(問い合わせ)/離脱防止の"観点"をチェック項目として反映すること。 重要な制約: 【STEP1:最初に10項目を質問→回答を受け取る】 1) 事務所名 【STEP2:競合把握(検索できる/できないで分岐)】 【STEP3:KW設計(候補→決定)】 【STEP4:勝ち筋の設計(受任につなげる1枚の設計図)】 - 誰のどんな不安を解消するHPか(対象像) 【STEP5:成果物の生成(コピペできる形)】 0) 前提まとめ(事務所の条件を5行以内) 最後に、誤認されやすい表現が混ざりやすい箇所(断定/誇大/成果保証)を"見出しレベルで"3つ挙げ、言い換え案を添えてください。 |
競合サイトの検索と強み・弱み分析
上のサンプルプロンプト内で分岐させていますが、運用としては次が確実です。
競合候補の集め方(PC)
- 検索で「{地域} 行政書士 {主要業務}」を調べます
- 上位から3〜5サイトを開き、次の観点だけメモします(全部拾わなくてOK):
- 主軸の見せ方
- 安心材料(料金・流れ・FAQ・代表情報)
- 導線(電話/フォーム/予約)
- URLをサンプルプロンプトに貼ります(Web検索できないAIでも分析できます)
※競合サイトの文書は、丸ごとコピーせず、要点のみを自分の言葉でメモするほうが安全です。
つまずきポイント: 競合が多すぎて比較できない
対策: 最初は3サイトで十分です。比較軸は「主軸」「安心材料」「導線」の3つに絞ります。
回答からKWを決め、勝ち筋を言語化してサイトマップ+全ページ骨子を出す
AIのKW提案は候補です。迷いを減らす順番は次の通りです:
- 主軸業務×地域を先に固定する
- トップは「誰の悩みを、どう解消するか」を先に置く(結論を先に)
- 料金・流れ・FAQで不安を減らし、導線(電話/フォーム/予約)へつなぐ
つまずきポイント: KWや見せ方がぶれて、骨子が固まらない
対策: サンプルプロンプトの【STEP4】を"設計図"として保存し、以後の編集の基準にします。
免責
本記事は一般情報であり、個別案件に対する法的判断を示すものではありません。また、特定の結果や成果を保証するものではありません。公開する文書は、事務所の方針や実情に合わせて最終確認のうえご利用ください。
HANAWA行政書士事務所
前の記事:仕事が回らない時こそ「AIで何を削るか」──スライド・動画・ミニツールまで"作る作業"を手放す発想
