コラム
※ブレイク※行政書士はどのAIサービスを使う?課金の考え方【行政書士×開業×AI】
Q:行政書士はどのAIサービスを使うべき?課金した方がいい?
A: AIサービスの進歩が速いため、今の時点で「これ一択」と1つを選ぶのはむずかしいので、まずは無料でメジャーなサービスをいくつか触り、相性を見極めてはいかがでしょうか。気に入ったものが見つかれば、1か月ほど課金して使い込むことで、無料の制約が外れた状態で「業務の導線に入るか」を判断できます。
AIサービスは機能も料金体系も更新が早く、外から見るほど「正解」が固定されにくい分野です。本記事では、特定サービスのランキングを決めるのではなく、どの分野のAIを触るかと課金するかどうかを整理します。
1. 最初は「何に使いたいか」を3つ決めるだけで十分
相談対応の下準備(整理・たたき台)に使いたい
AIは、散らばりやすい相談内容を「論点」「時系列」「確認事項」などに分けて整理する用途に適しています。この段階では完成度を求めすぎず、「整理が速くなるか」「見落としが減るか」といった体感で相性を判断しましょう。
文書作成(構成の整理・抜け漏れ確認)に使いたい
行政書士業務の文書は、読む相手(依頼者・行政庁など)や前提によって、必要な情報の順番が変わります。AIは、ゼロから正解の文書を出すのではなく、構成案を整える、抜け漏れ候補を出すといった補助役として扱う方が効果的です。「どこをAIに任せると楽になるか」を探る意識で触ると、期待値が適切に収まります。
画像生成・動画生成など"別ジャンル"にも興味がある
画像生成・動画生成は、同じAIでも"別ジャンル"として考えるのが賢明です。文書まわりの効率化とビジュアル制作では、評価軸(スピード、品質、権利関係、作風の癖など)が異なるためです。「今は何を楽にしたいのか」を先に決めるだけで、試すべきAIの種類が自然に絞れます。
2. 課金するか迷ったら「2つの基準」で考える
基準1:無料だと"詰まり"が出て、試しきれないか
無料でも十分に試せる範囲はあります。一方で、利用回数や速度、使える機能の差によって「もう少し触れば判断できそうなのに、そこで止まる」という詰まり方をすることもあります。この"詰まり"が続くなら、短期課金は「判断の材料を集めるためのコスト」として検討する価値があります。
基準2:短期で集中的に触って、付き合い方を固めたいか
相性は、少し触っただけでは分かりにくいものです。使い方が固まっていない段階ほど、「良さそう/微妙そう」の判断が揺れやすいからです。気に入ったサービスが見つかれば、1か月くらい集中的に使い込むことで、「この用途なら頼れる」「ここは自分でやる方が早い」といった付き合い方が明確になります。
いくつも課金するより「気に入ったものを一定期間」が現実的な理由
複数課金は比較が進む反面、試す時間が分散して結論が出にくくなります。一方で、気に入った1つを一定期間使い倒すと、「自分の業務のどこに入れるか」が決まりやすく、結果として迷いが減ります。
3. 相性を見極めるコツは「3ステップ」
ステップ1:メジャーなサービスから、気になるものを触ってみる
最初は"広く浅く"で構いません。メジャーなサービスを数種類触るだけでも、出力の癖(整理の仕方、言い回し、修正の通りやすさ)が見えてきます。この段階では、完璧な成果物を求めるより、「自分が直しやすいか」「使う場面が想像できるか」を見ておきましょう。
ステップ2:合うものを「使い倒す」(1か月の集中が効果的)
相性が良さそうなものが見つかったら、そこからは一点集中です。1か月ほどの期間で、相談対応の下準備や文書作成の整理など、業務に近い形で繰り返すと、癖がはっきりしてきます。結果として、課金の要不要も含めて判断材料がそろいます。
ステップ3:合わなければ切り替える(おすすめは変わる前提で)
AIサービスは更新が早く、評価の前提も変わります。合わないと感じたら切り替えて問題ありません。「おすすめは変わる前提」で、自分の目的に合うものを選ぶ。これだけでも、選定のストレスは大幅に減ります。
4. 参考:筆者が触っているAIサービス3選
例えるなら、ChatGPTは優秀な秘書、Geminiは物知りな図書館員、Gensparkは凄腕のリサーチ会社、というイメージです(あくまで感覚的な例えです)。
ChatGPT
「迷っている段階でも触りやすい」「相談対応の下準備や文書作成の整理に入りやすい」タイプです。
OpenAIの公式案内では、米国表示でGoが月額$8、Plusが月額$20、Proが月額$200とされており、筆者はPlusを使用しています。
Gemini
「調べ物や整理の相性が合うと強い」「比較用に触ると違いが分かりやすい」タイプです。
Googleの公式案内では、プランとしてGoogle AI Plusが月額¥1,200、Google AI Proが月額¥2,900、Google AI Ultraが月額¥36,400とされており、筆者はAI Plusを使用しています。
Genspark
「会話」より「調査→整理→形にする」という一連の作業で良さが出るタイプです。調査整理が多い業務では助けになる一方、合わない人は合わないため、触って判断するのが賢明です。
Gensparkの公式案内では、Plusが月額$24.99、Proが月額$249.99とされており、筆者はPlusを使用しています。
5. まとめ:「自分の型」を作るのが近道
今日おすすめのものが、明日もおすすめとは限らない
AIサービスは更新が早く、機能や料金体系も変わります。だからこそ、人の評価に寄らず、「自分の目的に合うか」を優先する方が納得感が出ます。
だからこそ「目的→試す→絞る」で迷いを小さくする
目的を決めて、触って、合うものに絞る。これだけで、課金の迷いは大幅に小さくなります。いくつも課金するより、気に入ったものを一定期間使い倒して、業務の中での"自分の型"を作る方が現実的です。
脚注
※料金・機能・提供条件は変更される場合があります。検討時点の最新情報は各サービスの公式案内でご確認ください。
※AIが出す内容は誤りを含む場合があります。重要な判断や根拠は一次情報に戻って確認する前提でご活用ください。
免責
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別事案への適用結果を保証するものではありません。具体的な判断は、各AIサービスの最新情報の確認、および必要に応じた専門家への相談のうえで行ってください。
HANAWA行政書士事務所
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