コラム
補助金×クラウドファンディングの新しい資金調達法
新規事業の立ち上げや設備投資を検討する際、資金調達の方法として「補助金」や「融資」が一般的です。しかし、これらの資金調達には、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
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補助金: 返済義務はありませんが、原則として後払いであり、事業完了まで自己資金で立て替える必要があります。
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融資: 資金を早期に確保できますが、返済義務と金利負担が発生します。
このような課題を解決し、事業の可能性を広げる新しい資金調達法として、近年注目されているのが**「補助金×クラウドファンディング」**の組み合わせです。
今回は、この新しい資金調達法のメリットと活用方法について解説します。
1. なぜ「補助金×クラウドファンディング」が有効なのか?
補助金とクラウドファンディングは、それぞれ単独でも強力な資金調達手段ですが、組み合わせることで互いのデメリットを補い合い、相乗効果を生み出すことができます。
メリット | 補助金 | クラウドファンディング | 組み合わせ効果 |
資金調達 | 返済不要(後払い) | 返済不要(前払い) | 自己負担を軽減 |
信頼性 | 公的機関の審査で証明される | 支援者の共感に依存する | 補助金の採択がクラウドファンディングの信頼度を高める |
PR効果 | 限定的(採択結果の公表など) | 広く発信できる(SNS連携など) | 資金調達と同時に、事業の認知度を向上させられる |
市場検証 | なし | 支援者の反応で需要を測れる | 事業の採算性を事前にテストマーケティングできる |
2. 「補助金×クラウドファンディング」活用の具体的な流れ
この2つの資金調達法を組み合わせて事業を加速させる、具体的なステップをご紹介します。
【STEP1】事業計画の策定と補助金申請準備
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補助金の公募要領を確認し、事業計画書を作成します。
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補助金でまかなう経費と、自己資金やクラウドファンディングでまかなう経費を明確に分けて計画します。
【STEP2】クラウドファンディングの企画立案
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補助金事業と連携する形で、クラウドファンディングのプロジェクトを設計します。
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プロジェクトの想いや、支援者へのリターン内容を具体的に決め、プロジェクトページを作成します。
【STEP3】補助金申請とクラウドファンディング開始
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補助金を申請し、採択を待ちます。
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採択されたら、クラウドファンディングを公開し、資金調達とPR活動を同時に開始します。
【STEP4】事業実施と実績報告
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クラウドファンディングで集まった資金を「つなぎ資金」として活用し、事業を実施します。
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事業完了後、補助金の実績報告を行い、補助金の入金を待ちます。
3. 成功のための注意点
「補助金×クラウドファンディング」を成功させるためには、いくつかの注意点があります。
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資金の区分管理: 補助金の対象となる経費と、クラウドファンディングで得た資金の使途を明確に分けて管理しましょう。特に、補助金は証拠書類(領収書・契約書など)が必須です。
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リターンの内容: クラウドファンディングのリターンとして提供する物品の製造費が、補助金対象外となるケースがあります。公募要領をよく確認しましょう。
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タイミングの調整: 補助金の審査には時間がかかるため、クラウドファンディングの開始時期を、補助金の事業期間と無理なく連携できるよう調整することが重要です。
4. まとめ:資金調達の新しい戦略を立てる
「補助金×クラウドファンディング」は、資金調達の選択肢を広げ、事業の可能性を大きく広げる新しい戦略です。
補助金で事業の信頼性を高め、クラウドファンディングで資金調達とテストマーケティングを同時に行う。このように、それぞれの強みを活かして組み合わせることで、事業をよりスムーズかつ力強く推進することができます。
HANAWA行政書士事務所では、お客様の事業内容に合わせた補助金の選定から、申請書類の作成、事業計画の策定まで、補助金申請のサポートを実施しております。この新しい資金調達法にご興味のある方は、お気軽にご相談ください。