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コラム

お金と財産分与の実践 - 養育費の相場と決め方ガイド。子どもが独立するまでのお金の話

離婚を考え始めたとき、最も大きな不安となるのが**「お金」**の話ではないでしょうか。

「養育費って、どれくらいもらえるんだろう?」 「毎月の生活費は足りるだろうか…」 「子どもの大学進学費用は、どうやって準備すればいいんだろう?」

こうしたお金の不安から、離婚に踏み出せない方も少なくありません。しかし、養育費について正しい知識を持ち、納得のいく形で取り決めることができれば、将来への不安を大きく減らすことができます。

今回は、養育費の相場や具体的な決め方について解説します。

なお、本記事では、専門的な内容を初めての方にもご理解いただくため、本記事ではあえて専門用語を避け、平易な表現を用いています。厳密な法令解釈とは異なる部分がある点、あらかじめご了承ください。


 

1. 養育費とは?子どもが自立するまでのお金

 

養育費とは、子どもが経済的・社会的に自立するまでに必要となる費用です。離婚後、子どもを育てていない親が、子どもを育てている親に支払う義務があります。

この義務は、親の「生活保持義務」に基づいています。これは、自分と同じ水準の生活を子どもにさせる義務のことで、収入が少ないからといって免除されるものではありません。

 

養育費に含まれる主な費用

 

  • 生活費:食費、衣類費、住居費、日用品費

  • 教育費:学費、給食費、塾代、習い事の費用など

  • 医療費:保険料、通院費用、高額な治療費など

  • その他:交通費、通信費、お小遣いなど


 

2. 養育費の相場はどう決まる?「養育費算定表」とは

 

「養育費は、どれくらいが妥当なんだろう?」という疑問を抱く方は多いでしょう。

家庭裁判所では、養育費を算定する際の目安として**「養育費算定表」**というものを使っています。これは、夫婦双方の収入、子どもの年齢、子どもの人数などの要素をもとに、養育費の金額をグラフと表で示したものです。

夫婦間の話し合いでも、この算定表を参考にしながら金額を決めるのが一般的です。

 

養育費算定表のイメージ

 

支払う側(給与年収) 受け取る側(給与年収) 子どもの年齢 相場(月額)
500万円 200万円 0~14歳 4~6万円
500万円 200万円 15歳以上 5~7万円
600万円 300万円 0~14歳 6~8万円
600万円 300万円 15歳以上 8~10万円
上記はあくまで目安です。特別な事情(私立進学、病気、障害など)がある場合は増減します。      

 


 

3. 養育費で決めておくべき3つのこと

 

金額を決めたら、それだけで終わりではありません。後々のトラブルを防ぐために、以下の3つの項目も必ず明確に決めておきましょう。

 

1. 支払いの「始期」と「終期」

 

いつからいつまで支払うのかを明確にします。

  • 始期: 離婚が成立した月の翌月から開始するのが一般的です。

  • 終期: 原則として子どもが**「成人するまで」が目安です。しかし、近年は大学進学を見据え「大学を卒業する22歳まで」**と取り決めるケースも増えています。

 

2. 「支払い方法」と「特別な費用」

 

具体的な支払い方法と、予期せぬ出費への対応を決めておきます。

  • 支払い方法: 毎月何日までに、どの口座に振り込むのかを定めます。

  • 特別な費用: 大学の入学金や塾代、高額な医療費など、通常の養育費では賄いきれない費用を、夫婦でどう分担するか取り決めておくと安心です。

 

3. 養育費の「増減」

 

夫婦や子どもの状況が変わった場合に備え、養育費を見直す条件についても話し合っておくことが重要です。

  • 増額の条件: 支払う側の収入が増加した場合、子どもの進学や病気で養育費が増えた場合など

  • 減額の条件: 支払う側の収入が減少した場合、再婚して扶養する家族が増えた場合など


 

4. 養育費と財産分与の関係

 

財産分与は、婚姻中に夫婦で築いた財産を分ける手続きで、原則として養育費とは別に扱われます。

ただし、まとまった財産分与を受け、その一部を養育費に充てる**「前払い方式」**を選ぶことも可能です。この場合、養育費の支払いが滞るリスクを減らすことができます。


 

5. 後悔しないために - 協議書と公正証書のススメ

 

口約束だけで養育費を決めてしまうと、後から「言った、言わない」のトラブルになり、支払いが滞るリスクが非常に高まります。

話し合いで決めた内容は、必ず**「離婚協議書」**として書面で残しましょう。

さらに、この離婚協議書を**「公正証書」として作成することをおすすめします。公正証書にしておけば、万が一養育費の支払いが滞った場合、裁判の手続きを経ることなく強制執行**(給与の差し押さえなど)が可能になります。


 

まとめ:養育費は子どもの未来を守る大切な約束

 

養育費は、単なる「お金のやり取り」ではありません。子どもが安心して成長するための、親としての責任であり、大切な約束です。

養育費についてしっかり話し合い、公正証書として明確な書面を残すことで、お金の不安から解放され、親もお子様も新しい生活を前向きに歩み始めることができます。

HANAWA行政書士事務所では、離婚手続きや離婚後の生活サポートの一環として、養育費の相場算定から、話し合いのポイント、公正証書作成のサポートまで、お客様の状況に合わせた最適なご提案をいたします。お気軽にご相談ください。


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