コラム
採択される「申請書」作成の秘訣:ライバルに差をつける戦略的コツ
補助金申請は、単なる書類作成業務ではありません。**限られた予算の中で、採択されるかどうかを分ける「戦略的な勝負」**です。
特に、競争率の高い補助金(例:事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金)では、**「加点項目」**を意識した申請が、採択を大きく左右します。
本記事では、行政書士の立場から、ライバルに差をつける「加点項目」の戦略的な活用法を解説します。
1. 補助金審査の基本構造と「加点項目」の重要性
補助金の審査は、主に以下の3つの視点で行われます。
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必須要件(形式的審査): 申請書類の不備がないか、要件を満たしているか。
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基本評価(事業の妥当性): 事業計画の実現可能性や費用対効果など。
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加点項目(政策的優遇): 特定の要件を満たすことで、追加の得点が与えられる。
加点項目は、「審査員が特に推奨したい政策分野」に関わる事業に対して与えられます。
状況 | 採択率 |
加点あり | 約65〜75% |
加点なし(通常枠) | 約30〜40% |
このように、たとえ事業計画が優れていても、加点の有無で採択率に大きな差が生まれることがあります。「加点はオマケ」ではないのです。
2. よくある「加点項目」とその対策
加点項目は補助金によって異なりますが、多くの補助金で共通して見られる項目があります。
1. 賃上げ加点
【内容】 事業実施後、従業員の賃金を一定割合以上引き上げる計画を立てることで加点されます。
【対策】
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賃上げの具体的な金額、対象人数、時期などを申請書に明記しましょう。
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賃上げが、従業員のモチベーション向上や生産性向上にどのように繋がるか、事業計画と関連付けて説明します。
2. 事業継続力強化加点
【内容】 災害や感染症などの非常時でも事業を継続するための「事業継続力強化計画(BCP)」を策定することで加点されます。
【対策】
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BCPの策定は、企業の危機管理能力の高さをアピールできます。
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具体的な計画(例:リモートワーク環境の整備、取引先の多角化など)を記載し、今回の補助金で実施する事業にどのように貢献するのかを繋げて説明しましょう。
3. 経営力向上計画加点
【内容】 「経営力向上計画」の認定を受けることで加点されます。
【対策】
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この加点は「すでに認定されていること」が前提です。補助金申請の2〜3ヶ月前には、別途申請・認定を取得しておく計画的な準備が必要です。
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認定を受けることで、企業の経営改善意欲が高いことの証明になります。
3. 加点項目を活かした申請書作成の秘訣
加点項目は、ただチェックを入れるだけでは意味がありません。「なぜその加点項目を満たすのか」「それが事業にどう繋がるのか」を、申請書全体で一貫したストーリーとして説明することが重要です。
申請書作成のポイント | 解説 |
事前準備が8割 | 認定申請(経営力向上計画など)や社内整備は早めに済ませておく。 |
客観資料の添付 | 加点を主張する際は「証明資料」を添付し、根拠を明確にする。 |
審査員へのわかりやすさ | 見出しや箇条書きを活用し、誰が見ても加点対象だと理解できるように書く。 |
【NG例】「地域活性化を目指す」 【OK例】「月1回、地元商工会議所と共同で高齢者向けのIT教室を開催予定」
4. まとめ:戦略的な申請書作成が採択への近道
採択される申請書は、事業の魅力 × 加点の蓄積 × 書類の完成度、の三拍子が揃っています。
当事務所は、神奈川県川崎市から一都三県を中心に、補助金申請のサポートを実施しております。
「加点項目をどう活かせばいいか分からない」 「申請書作成に自信がない」 「本業が忙しくて、書類作成に手が回らない」
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。お客様の事業を採択へと導くため、全力でサポートいたします。