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セキュリティ・リスク管理(データ漏洩対策、AI利用の留意点)

AIは便利で身近なツールになりつつありますが、セキュリティやリスク管理を意識せずに利用すると、思わぬトラブルを招く可能性があります。特にAI初心者が最初に注意すべきは「データの取り扱い」と「利用上の注意点」です。本記事では、業務や日常生活にAIを安全に取り入れるために知っておきたい基本的なセキュリティ対策とリスク回避のポイントを、わかりやすく解説します。


目次

  1. AI利用で注意すべきセキュリティリスク
     - AIに入力した情報が外部に保存される可能性
     - 誤情報(ハルシネーション)によるリスク
     - 著作権や個人情報保護との関連性

  2. データ漏洩を防ぐための基本対策
     - 入力してはいけない情報のルール化
     - 社内ガイドライン・利用規程の整備
     - 無料版と有料版(企業向け)の違いを理解する

  3. AIを使う際の具体的な留意点
     - 機密情報の取り扱いをどう考えるか
     - 生成結果を鵜呑みにせず確認する習慣
     - AI利用ログやアクセス権限の管理

  4. まとめ


AI利用で注意すべきセキュリティリスク

AIに入力した情報が外部に保存される可能性

AIサービスを利用すると、入力した情報が外部サーバーに保存される場合があります。特に無料で利用できるサービスは、入力データをAIの学習に使うケースが多いため注意が必要です。顧客の個人情報や契約内容などを誤って入力すると、機密情報の漏洩につながるリスクがあります。AI初心者の方は「入力内容は外部に保存される可能性がある」と理解し、業務データをそのまま入力しないことが重要です。

誤情報(ハルシネーション)によるリスク

AIは高い精度で情報を提供できますが、常に正しいとは限りません。存在しない情報を事実のように提示する「ハルシネーション」が発生することがあります。これをそのまま文書や顧客対応に利用すると、誤解やトラブルの原因になります。AI初心者はAIの回答を「参考情報」と捉え、必ず自分で確認することを習慣づけましょう。

著作権や個人情報保護との関連性

AIで生成した文章や画像は便利ですが、著作権や個人情報保護の法律と切り離して考えることはできません。学習データに基づく生成物が既存の著作物に類似する場合、著作権侵害の可能性があります。また、個人を特定できる情報を入力すると、個人情報保護法に違反するリスクもあります。AIの使い方を誤らないためには、法的リスクを理解したうえで活用することが大切です。


データ漏洩を防ぐための基本対策

入力してはいけない情報のルール化

AIを安全に利用するためには、「入力禁止情報」をルール化することが欠かせません。例えば以下の情報は入力してはいけません。

  • 氏名・住所・電話番号などの個人情報

  • 契約内容や売上などの機密データ

  • 社外秘の企画書や内部資料

こうしたルールをあらかじめ決めておくことで、AI初心者でも安心して利用を始められます。

社内ガイドライン・利用規程の整備

業務でAIを利用する場合は、個人の判断に任せず、組織全体でルールを整備することが必要です。たとえば「AIはアイデア出しや下書き作成に限定し、最終的な確認は人間が行う」などの方針をガイドラインに明記しましょう。利用範囲や禁止事項を共有することで、全員が安全にAIを活用できる環境をつくれます。

無料版と有料版(企業向け)の違いを理解する

AIサービスには無料版と有料版があり、セキュリティ面で大きな差があります。無料版では入力したデータが学習に使われることがありますが、有料版(特に法人向けプラン)では「データを学習に利用しない」と明記されているケースが多いです。業務で使うなら、有料版を検討することで安全性が大きく向上します。AI初心者も「コスト」だけでなく「セキュリティ」を重視して選ぶことが大切です。


AIを使う際の具体的な留意点

機密情報の取り扱いをどう考えるか

AIに機密情報を入力するのは原則避けるべきです。やむを得ず利用する場合は、情報を「匿名化」したり「一部を省略」するなど工夫をしましょう。たとえば顧客名を「A社」と置き換える、具体的な数値を伏せて入力するなどの方法があります。AI初心者は「そのまま入力しない」という意識を持つだけで、リスクを大幅に下げられます。

生成結果を鵜呑みにせず確認する習慣

AIの生成結果は便利ですが、必ずしも正確とは限りません。特に法律や契約、数値データに関しては、必ず人間が最終確認を行う必要があります。AI初心者は「AIの回答=下書き」と考え、自分の判断で修正を加える姿勢を持ちましょう。チェックの習慣こそが、安全にAIを使う第一歩です。

AI利用ログやアクセス権限の管理

AIの利用履歴やアクセス権限を管理することも、リスク回避に有効です。誰が、いつ、どの情報をAIに入力したのかを記録しておけば、万一トラブルが発生しても原因を追跡できます。また、利用権限を制限することで、誤入力による情報漏洩を防げます。AI初心者でも取り組める基本的なセキュリティ対策です。


まとめ

AIを活用するうえで大切なのは「便利さ」だけでなく「安全性」にも目を向けることです。データ漏洩を防ぎ、誤情報や著作権のトラブルを避けるためには、基本的なルールと注意点を理解しておく必要があります。AIを正しく理解し、業務や生活に取り入れる第一歩を踏み出しましょう。


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