コラム
【連載第3回】ロッキーとアッシュ、公園での追いかけっことペットトラブルの注意点
愛犬エピソード:公園での2匹の追いかけっこ
春の柔らかな日差しの下、老犬ロッキーとパピー・アッシュを連れて公園に出かけました。18歳のロッキーは白内障が進んでほとんど目が見えませんが、匂いや声で周囲を感じ取りながら慎重に歩きます。生後6か月のアッシュは好奇心旺盛で、人も犬も大好き。公園に着くと、すぐに走り回りたくてたまりません。
芝生広場に入ると、アッシュは元気に駆け回りながらロッキーに興味津々で飛びつこうとします。アッシュには悪気はありませんが、体格差と力加減の差もあり、ロッキーは少し怖がっている様子です。ゆっくり歩きたいロッキーに対し、アッシュはじゃれつこうとして追いかけるため、二匹のリズムが合わず、時折ロッキーが後ずさりする場面もありました。
飼い主としては、アッシュの好奇心と遊びたい気持ちを尊重しつつ、ロッキーが安心できる距離やペースを保つように注意します。おやつや声掛けでアッシュを落ち着かせたり、ロッキーが避難できるスペースを確保することで、二匹が安全に遊べる環境を整えました。
追いかけっこは、パピーにとっては運動と社会性の学習、老犬にとっては軽い運動と精神的な刺激になります。二匹の関係性や体格差を考慮しながら安全に遊ぶことで、互いに楽しい経験となり、飼い主としても安心して見守れるひとときとなりました。
法務テーマ:他人とのペットトラブル・賠償責任
公園での遊びは、愛犬にとって運動や社会性を学ぶ大切な機会ですが、同時に他人や他の犬とのトラブルリスクも伴います。特にパピーのアッシュのように好奇心旺盛で飛びつこうとする犬や、老犬ロッキーのように視覚が不自由な犬との遊びでは注意が必要です。
1. 賠償責任の基本
民法第709条によれば、犬が他人に損害を与えた場合、飼い主は故意または過失に基づき損害賠償責任を負う可能性があります。損害の範囲は以下の通りです。
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人身被害:怪我の治療費、慰謝料、休業損害
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物的被害:持ち物の破損費用
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精神的損害:重大な場合の慰謝料
たとえアッシュが悪意なく飛びかかった場合でも、ロッキーや他の犬・人に損害を与える可能性があるため、飼い主の管理義務は免れません。
2. よくあるトラブル例
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他人や他の犬への飛びつき・咬傷事故
アッシュが他の犬や子どもに飛びかかることで怪我をさせるケース -
物の破損
飼い主が目を離した隙に、犬が荷物やベンチを壊す -
他の犬との喧嘩
社会性が未熟なパピー同士や、老犬への体当たりによる怪我やストレス
アッシュがロッキーに飛びつくように、体当たりを避けられない場合も、飼い主としての安全管理義務が求められます。
3. トラブルを防ぐ具体策
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飼い主の管理と監視
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パピーの興奮状態を常に把握し、飛びかかりを制止
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老犬が避難できる場所や安全スペースを確保
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犬の社会性トレーニング
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段階的に他の犬や人との接触を経験させる
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飛びつきや吠えの制御を日常から教育
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周囲への配慮
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公園のルールやマナーを確認
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他の犬や人と距離を保ち、安全な遊び方を意識
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保険の活用
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ペット保険や賠償責任保険への加入で万一に備える
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4. 法的対応のポイント
トラブル発生時には、次の対応が重要です。
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被害者に速やかに謝罪
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損害状況の記録(写真やメモ)を残す
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必要に応じて治療費・修理費の支払い
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保険会社への連絡や専門家への相談
飼い主が冷静かつ誠実に対応することで、トラブル拡大を防ぐことができます。
まとめ
ロッキーとアッシュの追いかけっこを通して、犬種や年齢による性格・体格差を意識した遊び方が重要であることを改めて感じました。パピーの好奇心と遊びたい気持ちは尊重しつつ、老犬や他の人・犬への影響に配慮することが、飼い主としての責任です。
今日からできる行動例としては、
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公園やドッグランのルール・マナーを確認
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パピーや老犬の性格に応じた管理・監視を行う
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飛びつきや吠えを制御する社会性トレーニングを日常的に実施
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ペット保険や賠償責任保険に加入して万一に備える
飼い主が責任を持って行動することで、アッシュとロッキーが安全に遊べる環境を整えられます。2匹の個性や関係性を尊重しながら、安心で楽しい公園タイムを楽しみましょう。