コラム
事業計画は補助金申請だけじゃない!経営改善への活用術
「事業計画書」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
多くの方が、**「補助金や融資を申請するために作る、難しい書類」**だと考えるかもしれません。
確かに、補助金の採択や融資の審査には、説得力のある事業計画書が不可欠です。しかし、実はその役割はそれだけにとどまりません。
申請のために作成した事業計画書は、経営者にとっての**「羅針盤」**であり、事業を成功に導くための強力なツールとなり得ます。
今回は、事業計画書を単なる申請書類で終わらせず、日々の経営改善に活用するためのポイントについて解説します。
1. なぜ「事業計画書」が経営改善に役立つのか?
事業計画書は、経営の現状分析、将来の目標、具体的な行動計画を一枚に集約した**「経営の地図」**です。
補助金申請のプロセスでは、以下の要素を徹底的に考え抜く必要があります。この**「考え抜くプロセス」**こそが、経営改善の第一歩なのです。
項目 | 主な内容 |
事業の概要 | 誰に、どんな価値を提供するのか |
市場分析 | 競合他社やターゲット顧客は誰か |
マーケティング戦略 | どのように顧客にアプローチするか |
収支計画 | 売上や経費はどのくらいか、利益は出るのか |
2. 補助金計画書を経営ツールに変える3つのステップ
せっかく作成した事業計画書を、補助金申請後も生かすための具体的な方法をご紹介します。
【ステップ1】目標を「見える化」し、KPIを設定する
事業計画書に記載された抽象的な目標(例:売上目標〇〇%増)を、日々の行動に落とし込める**KPI(重要業績評価指標)**に細分化します。
【KPI設定の例】
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売上目標 → 新規顧客数(月20件)、リピート率(70%)
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販路拡大 → SNS広告のクリック単価、顧客アンケートの回収率
これらの数値を、チーム全体で共有できる場所に掲示しましょう。
【ステップ2】「計画」と「実績」を比較・分析する
補助金申請時に作成した「収支計画」と、実際の「収支実績」を定期的に比較・分析することが重要です。
項目 | 計画 | 実績 | 差異 | 考察 |
売上 | 50万円 | 45万円 | -5万円 | 新規顧客獲得が計画より少なかった |
広告費 | 10万円 | 15万円 | +5万円 | 想定外の広告媒体を利用した |
この差異を分析することで、「なぜ計画通りにいかなかったのか?」という原因を突き止め、具体的な改善策が見えてきます。
【ステップ3】PDCAサイクルを回す
事業計画書は、一度作って終わりではありません。分析結果を基に、PDCAサイクルを回し続けることが、経営改善に繋がります。
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Plan(計画): 事業計画書を基に行動目標を立てる。
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Do(実行): 日々の業務で計画を実行する。
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Check(評価): 計画と実績を比較・分析する。
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Action(改善): 課題を改善し、新たな計画に反映させる。
3. よくある失敗と改善策
失敗例 | 改善策 |
計画書が難しすぎて社員が理解できない | 社内共有用に図表や写真入りの簡易版を作成する。 |
計画が年1回しか見直されない | 月次・四半期ごとのレビューをルール化する。 |
目標が抽象的すぎて行動に落ちない | KPIを数値化し、期限と担当者を明確にする。 |
まとめ:事業計画書は「成長への地図」
事業計画書は、補助金や融資を獲得するための単なる書類ではありません。それは、あなたの事業の「成長への地図」であり、「経営改善のための強力なツール」です。
HANAWA行政書士事務所では、神奈川県川崎市から一都三県を中心に、補助金申請のための事業計画書の作成支援だけでなく、その後の経営改善に向けたご相談も承っております。
「事業計画書をどう活用すればいいかわからない」
そんなお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。