建設業許可の業種追加とは?
受注したい工事と許可業種の確認
建設業許可を受けていても、すべての工事をそのまま受注できるとは限りません。工事名だけで判断すると、必要な許可業種とのズレに気づきにくい場合があります。現在の許可業種、受注予定の工事内容、契約内容、現場で行う作業を整理することで、業種追加や関連手続きの確認が進めやすくなります。相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。まずは現在の状況を伺い、必要な手続きや確認した方がよい内容を一緒に整理します。
建設業法では、建設工事を2つの一式工事と27の専門工事、計29業種に分類しています。建設業許可は工事の種類ごとに受ける制度のため、「許可を持っているか」だけでなく「受注したい工事に対応する許可業種か」を確認することが大切です。
許可通知書、許可証明書、申請控えで、取得済みの業種と有効期間を確認します。
見積書・契約書・仕様書に加え、現場で実際に行う作業内容を確認します。
建設業許可の業種追加、解体工事業登録、電気工事業法の届出などを整理します。
建設業許可の業種追加で確認すべき基本の3ポイント
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 業種追加とは、すでに持っている許可に別の工事業種を加える手続き
- 建設業許可は「許可を持っているか」だけでなく「どの業種の許可か」が重要
- 受注予定の工事が現在の許可業種で対応できるか事前確認が必要
建設業許可の業種追加を検討する際は、まず制度の基本を押さえることが大切です。建設業許可は一度取得すればすべての工事を請け負えるものではなく、営業しようとする工事の種類ごとに確認が必要になります。
業種追加とは、すでに持っている許可に別の工事業種を加える手続き
業種追加とは、すでに建設業許可を受けている事業者が、現在の許可業種とは別の工事業種について追加で許可を取得する手続きです。既存の許可で行っている工事とは別に、新たな分野の工事を継続して受注したい場合に検討します。
建設業許可は業種ごとに取得する制度であり、既存の許可業種とは別に追加取得、いわゆる業種追加が可能です。受注できる工事の幅を広げたい事業者にとって、業種追加は事業展開と許可管理の両面で重要な手続きになります。
ただし、単に「別の工事名が出てきたから追加が必要」と決まるわけではありません。工事内容、契約内容、現場で行う作業の実態を見ながら、現在の許可業種で対応できるか、追加が必要かを慎重に確認します。
建設業許可は「許可を持っているか」だけでなく「どの業種の許可か」が重要
建設業許可では、「許可を持っている」という事実だけで判断するのは十分ではありません。重要なのは、取得している許可が受注予定の工事内容に対応しているかどうかです。
建設工事は、土木一式工事や建築一式工事のほか、内装仕上工事、電気工事、管工事、解体工事、とび・土工工事など、複数の専門工事に分かれています。専門工事は、工事目的物が土木か建築かにかかわらず、工事内容によって許可業種が分けられます。
取引先から「この工事もお願いしたい」と相談された場面では、受注を急いで判断しがちです。しかし、建設業許可を受けていても、受注予定の工事に対応する業種かどうかを説明できなければ、確認に時間がかかります。現在の許可業種と、実際に請け負う工事の内容が合っているかを事前に確認しましょう。
受注予定の工事が現在の許可業種で対応できるか事前確認が必要
業種追加を考える際は、受注予定の工事が現在の許可業種で対応できるかを事前に確認することが大切です。工事名だけでは判断しにくいケースがあり、同じように見える工事でも、契約内容や施工範囲によって確認すべき業種が変わる場合があります。
店舗改修、設備更新、原状回復、解体を伴う工事などは、複数の作業が組み合わさることがあります。このような場合、見積書の名称だけでなく、実際に何を施工するのか、どこまで請け負うのかを整理しなければなりません。
受注前に確認しておけば、必要な許可業種や関連する登録・届出の有無を把握しやすくなります。取引先への回答もスムーズになり、許可管理上の不安を減らせます。
今の許可で別工事を受ける前に注意したい3つのリスク
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 工事名だけで判断すると許可業種とのズレが起きることがある
- 契約内容や現場実態によって確認すべき業種が変わる場合がある
- 業種追加が必要なまま受注すると取引先対応や許可管理で問題になるおそれがある
現在の許可で別工事を受けられるかどうかは、工事名だけで簡単に判断できるものではありません。受注の機会があるときほど、許可業種の確認を後回しにしないことが重要です。
工事名だけで判断すると許可業種とのズレが起きることがある
工事名だけで許可業種を判断すると、実際の工事内容とのズレが起きることがあります。見積書や発注書に記載された名称は、現場で行う作業のすべてを正確に表しているとは限らないためです。
「改修工事」「設備工事」「内装工事」といった表現は、実務上よく使われます。しかし、その中に電気配線、配管、解体、下地工事、仕上げ作業などが含まれている場合、確認すべき観点が変わります。ここで大切なのは、「この名称なら必ずこの業種」と決めつけないことです。
工事名は確認の入口にすぎません。許可業種との関係を整理するには、見積書、契約書、仕様書、現場での作業内容をあわせて確認する必要があります。
契約内容や現場実態によって確認すべき業種が変わる場合がある
建設業許可の業種を確認するときは、契約内容と現場実態を見ることが欠かせません。契約上の請負範囲と、実際に現場で行う作業が一致していない場合、表面的な工事名だけでは正確に判断しにくくなります。
同じ「店舗工事」という呼び方でも、内装仕上げが中心の場合、設備の入れ替えが中心の場合、解体を伴う場合では、確認すべき内容が異なります。また、元請として全体を請け負うのか、下請として一部の作業だけを担当するのかによっても整理の仕方が変わります。
業種追加の必要性を考える際は、契約でどこまで請け負うのか、現場で誰が何を施工するのかを具体的に確認することが重要です。
業種追加が必要なまま受注すると取引先対応や許可管理で問題になるおそれがある
業種追加が必要かもしれない状態で受注を進めると、取引先対応や許可管理で問題が生じるおそれがあります。受注後に「必要な許可業種を持っていない可能性がある」と分かると、契約内容の見直しや施工体制の調整が必要になることもあります。
特に、元請や発注者から許可業種の提示を求められる場合、回答が曖昧だと信頼面にも影響します。建設業許可を受けていても、受注予定の工事に対応する業種かどうかを説明できなければ、確認に時間がかかるでしょう。
受注機会を逃さないためにも、あらかじめ現在の許可業種と新たに受けたい工事を照合しておくことが大切です。必要に応じて業種追加の準備を進めれば、取引先にも落ち着いて説明できます。
内装・電気・管・解体・とびで迷いやすい代表的な確認例
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 内装工事を広げたい場合は工事範囲と付随作業の整理が必要
- 電気工事を受けたい場合は建設業許可と電気工事業登録の確認が必要
- 管工事を受けたい場合は設備工事の内容や請負範囲を確認する
- 解体工事を受けたい場合は業種追加と解体工事業登録の両面から確認する
- とび・土工工事に関連する作業は工事内容の切り分けが重要
内装、電気、管、解体、とび・土工に関連する工事は、受注の相談が多い一方で、業種判断に迷いやすい分野です。ここでは代表的な確認例を挙げますが、個別の工事について断定するものではありません。実際には、工事内容・契約内容・現場実態を確認したうえで判断します。
「内装」「改修」「設備」などの名称だけで判断せず、内訳を確認します。
自社がどこまで請け負うのか、元請・下請の立場も整理します。
電気工事業法の届出や解体工事業登録の要否も確認します。
内装工事を広げたい場合は工事範囲と付随作業の整理が必要
内装工事を広げたい場合は、まず工事範囲を整理することが大切です。内装仕上げに関する作業だけなのか、電気、設備、解体、下地、造作などを含むのかによって、確認すべき内容が変わる可能性があります。
店舗や事務所の改修では、壁紙や床材の張替えだけでなく、照明、空調、給排水、間仕切りの変更などが一緒に発生することがあります。このとき、すべてを一括で請け負うのか、一部だけを担当するのかを明確にしなければなりません。
「内装工事」という名称だけでは、許可業種の確認として不十分です。見積書の内訳や実際の作業内容を確認し、現在の許可業種で対応できる範囲か、業種追加を検討すべきかを整理しましょう。
電気工事を受けたい場合は建設業許可と電気工事業登録の確認が必要
電気工事を受けたい場合は、建設業許可だけでなく、電気工事業法に基づく登録または届出の確認も必要です。建設業法に基づく電気工事業の許可を受けている場合でも、原則として電気工事業法に基づく登録または届出が必要です。ただし、自ら施工を行わず、電気工事をすべて登録業者に下請させる場合などは取扱いが異なるため、個別に確認します。
特に、建設業許可の電気工事業を受けて電気工事業を営む場合は、電気工事業法に基づく「みなし登録電気工事業者」としての届出が関係します。「建設業許可の電気工事業を持っているか」と「電気工事業法上の手続きが必要か」は、分けて確認すべきポイントです。
電気工事は安全管理や法令上の手続きとも関係するため、早めに確認しておくと安心です。業種追加の検討とあわせて、電気工事業法に基づく「みなし登録電気工事業者」としての届出状況も確認しましょう。
管工事を受けたい場合は設備工事の内容や請負範囲を確認する
管工事に関連する受注を検討する場合は、設備工事の内容と請負範囲を具体的に確認することが重要です。給排水、空調、換気、衛生設備など、設備に関する工事は現場ごとに作業内容が異なります。
設備機器の交換だけなのか、配管の施工を含むのか、建物全体の設備改修を請け負うのかによって、確認すべき資料や許可業種との関係が変わる場合があります。また、内装工事や電気工事と同時に発生することも多く、工事範囲の切り分けが曖昧になりやすい分野です。
管工事を受けたいときは、見積書の項目だけで判断せず、仕様書や施工範囲を確認しましょう。どの作業を自社が請け負うのかを整理することで、業種追加の必要性を検討しやすくなります。
解体工事を受けたい場合は業種追加と解体工事業登録の両面から確認する
解体工事を受けたい場合は、建設業許可、特に解体工事業の有無と、解体工事業登録の要否を整理することが重要です。なお、解体工事業の建設業許可を受けている場合は、原則として解体工事業登録は不要です。建設リサイクル法では、土木工事業、建築工事業または解体工事業に係る建設業許可を受けた者を除き、解体工事業を営もうとする者は都道府県知事の登録を受けなければならない旨が定められています。
一方で、建設業許可との関係もあるため、「解体工事を受けるなら必ずこの手続き」と一般論だけで断定するのは適切ではありません。請負金額、工事内容、現在取得している建設業許可の業種などを確認する必要があります。
解体を伴う工事は、内装解体、建物解体、改修前の撤去作業など、表現が幅広く使われます。受注前に、建設業許可と解体工事業登録のどちらの確認が必要かを整理しておきましょう。
とび・土工工事に関連する作業は工事内容の切り分けが重要
とび・土工工事に関連する作業は、工事内容の切り分けが重要です。足場、仮設、掘削、コンクリート関連作業など、現場によって関係する作業が異なるため、名称だけで許可業種を判断しないよう注意が必要になります。
改修工事や解体工事の一部として足場や仮設作業が発生する場合、自社がどの部分を請け負うのかを明確にする必要があります。元請として全体を請け負うのか、専門工事として一部を担当するのかによっても、確認の仕方は変わります。
とび・土工に関係しそうな作業がある場合は、契約書や見積書の項目だけでなく、現場で実際に行う作業を整理しましょう。そのうえで、現在の許可業種で足りるか、業種追加の検討が必要かを確認します。
業種追加が必要か判断するために確認したい4つの資料
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 現在取得している建設業許可の業種を確認する
- 受注予定の見積書・契約書・仕様書を確認する
- 実際に現場で行う作業内容を確認する
- 元請や発注者から求められている許可業種を確認する
業種追加が必要かどうかを検討するときは、感覚ではなく資料をもとに確認することが大切です。現在の許可業種、契約上の請負範囲、現場実態、発注者側の要望を整理すると、判断の前提が明確になります。
現在取得している建設業許可の業種を確認する
最初に確認すべき資料は、現在取得している建設業許可の内容です。許可通知書、許可証明書、申請時の控えなどを確認し、自社がどの業種で許可を受けているかを把握します。
ここで重要なのは、「建設業許可を持っている」という大枠ではなく、具体的な許可業種を確認することです。建築一式工事の許可を持っていても、個別の専門工事を単独で請け負う場合には、当該専門工事の許可が必要となるケースがあります。
特に、500万円以上の専門工事を単独で請け負う場合は、原則としてその専門工事の許可が別途必要になります。一式工事の許可があれば専門工事を自由に請け負える、という理解は避けるべきです。また、一般建設業か特定建設業か、許可の有効期間、更新時期もあわせて確認しておくとよいでしょう。
受注予定の見積書・契約書・仕様書を確認する
次に確認したいのが、受注予定の見積書、契約書、仕様書です。これらの資料には、請け負う工事の名称、範囲、金額、作業内容、材料や設備の内容などが記載されている場合があります。
業種追加の判断では、工事名だけでなく、契約上どの範囲を自社が請け負うのかが重要です。「改修工事一式」と書かれていても、内訳を見ると電気、管、解体、内装など複数の作業が含まれていることがあります。内訳が曖昧な場合は、発注者や元請に確認することも必要です。
資料を整理しておくと、専門家に相談する際もスムーズです。相談時に工事内容を具体的に説明できるため、業種追加の必要性や関連登録の確認を進めやすくなります。
実際に現場で行う作業内容を確認する
業種追加の検討では、書類だけでなく、実際に現場で行う作業内容も確認する必要があります。契約書上の表現と現場の実態がずれている場合、許可業種の確認を誤るおそれがあるためです。
見積書では「内装工事」と書かれていても、現場では配線、配管、解体、仮設作業などが含まれることがあります。また、自社が直接施工するのか、協力会社に依頼するのか、施工体制によっても整理すべき点は変わります。
現場実態を確認する際は、作業の種類、施工範囲、担当者、下請の有無、元請・下請の立場を整理しましょう。これらを把握することで、現在の許可業種で対応できるか、業種追加を検討すべきかの前提が明確になります。
元請や発注者から求められている許可業種を確認する
元請や発注者から求められている許可業種も確認しておくべきポイントです。実務では、発注者側が「この業種の許可を持っている業者に依頼したい」と指定する場合があります。
ただし、相手方から求められた業種が、実際の工事内容と一致しているかは別途確認が必要です。取引先の要望は大切ですが、それだけで業種判断を確定させるのではなく、契約内容や現場実態とあわせて整理します。
元請や発注者への回答に迷う場合は、現在の許可業種と受注予定の工事内容を資料化しておくと説明しやすくなります。必要に応じて業種追加の準備を進めれば、取引先とのやり取りにも余裕を持てるでしょう。
業種追加を検討する前に整理したい3つの社内情報
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 追加したい工事を継続的に受注する予定があるか
- 専任技術者など追加業種に必要な要件を満たせるか
- 既存許可の更新時期や変更届の状況に漏れがないか
業種追加は、受注予定の工事だけでなく、自社の体制や今後の営業方針とも関係します。追加したい業種を継続して扱うのか、要件を満たせるのか、既存許可の管理に問題がないかを整理しておくと、申請準備が進めやすくなります。
追加したい工事を継続的に受注する予定があるか
業種追加を検討する際は、追加したい工事を継続的に受注する予定があるかを整理しましょう。業種追加には申請準備や審査対応が必要になるため、一度きりの相談なのか、今後の事業展開として必要なのかを見極めることが大切です。
内装工事に加えて電気や設備の相談が増えている、解体を伴う改修案件が継続して見込まれる、といった状況であれば、業種追加を検討する意味が大きくなります。一方で、個別案件だけを見て判断すると、必要性の整理が不十分になることもあります。
今後どの工事を受注したいのか、どの取引先から相談が来ているのかを社内でまとめておくと、専門家に相談するときも方向性が伝わりやすくなります。
専任技術者など追加業種に必要な要件を満たせるか
業種追加をするには、追加したい業種について必要な要件を満たせるかを確認する必要があります。特に、専任技術者に関する要件は重要な確認項目です。専任技術者は、その営業所に専任、つまり常勤している必要があるため、資格の有無だけでなく、実際の勤務実態も含めて要件を満たせるか確認が必要です。
建設業の許可要件では、建設業者は営業所ごとに専任の技術者を置くことが求められます。「専任」とは、営業所に常勤して専らその職務に従事する状態を指します。資格者がいる場合でも、他社の技術者や別営業所の人を名前だけ借りる形では要件確認が進みにくくなります。
追加したい業種に対応できる資格者や実務経験者がいるかだけでなく、その人が該当営業所で常勤しているかを確認しましょう。要件の見込みが分からない場合は、資料をそろえて相談することで、申請可能性や準備すべき書類を整理しやすくなります。
既存許可の更新時期や変更届の状況に漏れがないか
業種追加を検討する前に、既存許可の更新時期や変更届の状況も確認しておきましょう。許可の有効期間や届出状況に漏れがあると、業種追加の準備にも影響する場合があります。
建設業許可の有効期間は5年間であり、更新を受けなければ許可は失効します。あわせて、毎年の決算変更届、いわゆる事業年度終了届や、役員・専任技術者などの変更届が出されていない場合、業種追加の申請が受理されないため注意が必要です。
業種追加だけに目を向けると、既存許可の管理状況を見落としがちです。受注予定の工事に対応する許可業種を確認するのと同時に、更新期限、決算変更届、役員・営業所・専任技術者などの変更届の状況を整理しておくと、申請全体をスムーズに進めやすくなります。
建設業許可の業種追加は受注前の相談で3つの不安を整理できる
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 自社判断だけで断定せず工事内容・契約内容・現場実態を確認する
- 業種追加が必要な場合は申請要件とスケジュールを整理する
- 解体工事業登録や電気工事業登録もあわせて確認する
- HANAWA行政書士事務所の業種追加サポートへ相談する
建設業許可の業種追加では、「今の許可で足りるのか」「追加申請が必要なのか」「関連登録も必要なのか」という不安が生じやすいです。自社だけで断定せず、資料と現場実態をもとに整理することで、受注前の判断がしやすくなります。
自社判断だけで断定せず工事内容・契約内容・現場実態を確認する
業種追加が必要かどうかは、自社判断だけで断定しないことが重要です。工事名が似ていても、契約内容や現場実態によって確認すべき点が変わる場合があります。
特に、内装、電気、管、解体、とび・土工などが関係する工事では、複数の作業が一体になっていることがあります。このような場合、見積書や契約書の名称だけでなく、実際にどの作業を自社が請け負うのかを整理しなければなりません。
専門家に相談する際は、現在の許可業種、受注予定の資料、作業内容のメモを用意しておくと確認が進めやすくなります。断定ではなく、資料に基づいて確認する姿勢が、許可管理上のリスクを減らす第一歩です。
業種追加が必要な場合は申請要件とスケジュールを整理する
業種追加が必要と考えられる場合は、申請要件とスケジュールを整理する必要があります。追加したい業種が決まっても、すぐに申請できるとは限らないためです。
確認すべき主な項目には、追加業種に対応する専任技術者、営業所ごとの常勤性、既存許可の状況、更新期限、決算変更届や変更届の提出状況、必要書類などがあります。申請の準備に時間がかかる場合もあるため、受注予定の時期から逆算して動くことが大切です。
また、業種追加と更新、変更届などが重なる場合は、手続き全体の整理が必要になります。早めに確認しておけば、取引先への説明や社内準備にも余裕が生まれます。
解体工事業登録や電気工事業登録もあわせて確認する
受注したい工事の内容によっては、建設業許可の業種追加だけでなく、解体工事業登録や電気工事業法に基づく登録・届出も確認する必要があります。関連する制度を見落とすと、業種追加だけでは整理しきれない場合があるためです。
解体工事については、建設リサイクル法に基づく解体工事業者の登録制度があります。ただし、土木工事業、建築工事業または解体工事業に係る建設業許可を受けている場合は、原則として解体工事業登録は不要です。
電気工事についても、建設業法に基づく電気工事業の許可を受けている場合、電気工事業法上は「みなし登録電気工事業者」としての届出が関係します。ただし、自社施工の有無や下請施工の形態によって取扱いが変わることがあるため、工事内容ごとに確認しましょう。複数の制度を一度に整理することで、受注前の不安を減らせます。
HANAWA行政書士事務所の業種追加サポートへ相談する
建設業許可の業種追加で迷った場合は、HANAWA行政書士事務所の業種追加サポートへ相談することで、現在の許可業種と受注予定の工事内容を整理しやすくなります。
相談時には、現在の許可業種、受注したい工事の見積書や契約書、現場で行う作業内容、元請や発注者から求められている許可業種をまとめておくとスムーズです。業種追加が必要かどうかだけでなく、解体工事業登録や電気工事業法に基づく届出の確認もあわせて整理できます。
お手元に資料があれば確認がスムーズですが、資料がそろっていない段階でもご相談いただけます。工事名だけで判断せず、まずは現在の許可状況と受注したい工事の内容を一緒に整理しましょう。
まとめ
- 建設業許可は工事の種類ごとに確認する制度であり、許可を持っているだけで全工事に対応できるとは限りません。
- 一式工事の許可を持っていても、専門工事を単独で請け負う場合は、その専門工事の許可が必要となるケースがあります。
- 内装・電気・管・解体・とびなどは、工事名だけで断定せず、契約内容や現場実態を確認する必要があります。
- 電気工事業法に基づくみなし登録電気工事業者の届出や、解体工事業登録の要否など、建設業許可以外の制度確認が必要になる場合もあります。
- 業種追加を検討する際は、現在の許可業種、受注予定資料、作業内容、専任技術者の常勤性、変更届の提出状況を整理しておくと相談がスムーズです。
受注したい工事が現在の許可業種で対応できるか不安な場合は、自己判断で進めず、工事内容・契約内容・現場実態をもとに確認することが大切です。必要な業種、専任技術者の要件、関連登録、既存許可の管理状況を整理したうえで、業種追加の準備を進めましょう。
相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。まずは現在の状況を伺い、必要な手続きや確認した方がよい内容を一緒に整理します。
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