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おふたりさま終活・子どものいないご夫婦

夫婦の一方が亡くなった後の手続き
元気なうちに決めたいこと

葬儀・納骨、相続、公共料金、住まい、家財まで。残された配偶者の負担を減らすための準備を、順番に整理します。

「自分が先に亡くなったら、配偶者は手続きを進められるだろうか」と考えることは、夫婦のこれからを整える大切なきっかけです。

夫婦の一方が亡くなった後には、葬儀や納骨だけでなく、健康保険、年金、預貯金、不動産、公共料金、相続など、窓口も期限も異なる手続きが続きます。残された方が悲しみの中で一つずつ調べ、判断する負担は小さくありません。

すべてを一度に決める必要はありません。財産や契約の情報を共有する、葬儀・納骨の希望を話す、頼れる人を確認するといった、取り組みやすいことから始められます。

話がまとまっていなくても大丈夫です

心配なことを伺い、今すぐ必要なことと将来への備えに分けて整理します。

資料がそろっていなくても相談できます

分かる範囲の家族関係や財産情報から確認を始められます。

夫婦に合う方法を選べます

自分たちで行うこと、親族へ頼むこと、第三者へ任せることを分けて考えます。

全体像

この記事でわかる夫婦の死後手続きに関する4つのこと

  • 夫婦の一方が亡くなった直後に必要になる手続き
  • 葬儀・納骨・相続で事前に決めておきたいこと
  • 子どものいない夫婦が特に確認したい相続関係
  • 死後事務委任や遺言を使って備える方法

死亡後の対応は「直後の届出」「生活を続けるための変更」「財産を引き継ぐ相続」に分けると整理しやすくなります。夫婦で希望と情報を共有しておけば、残された方が一人で判断する場面を減らせます。

夫婦の一方が亡くなった直後に必要になる手続き

死亡直後は、死亡届と火葬許可、葬儀の手配、健康保険・介護保険、年金、勤務先や関係者への連絡を進めます。年金では未支給年金や遺族年金を確認する場合もあります。すべてを配偶者だけで抱えず、葬儀会社や親族が担えることと、本人確認が必要な手続きを分けることが大切です。

葬儀・納骨・相続で事前に決めておきたいこと

葬儀の形式、知らせたい人、納骨先、お墓の管理方法、財産と負債の概要を共有しておくと、残された方が判断しやすくなります。相続では預貯金や不動産だけでなく、借入金や保証債務などの義務も原則として承継されます。負債が多い可能性がある場合には、相続放棄や限定承認を検討でき、原則3か月の期間があります。限定承認は相続人全員で行います。に確認したい相続関係

配偶者は常に相続人ですが、子どもがいない場合、父母・祖父母、さらに兄弟姉妹が法定相続人になることがあります。兄弟姉妹が先に亡くなっていれば、その子である甥・姪が代襲相続人になる場合もあります。兄弟姉妹が関係する相続では、亡くなった方や直系尊属、兄弟姉妹との関係を示す戸籍が必要となり、収集の負担が増す傾向があります。

死後事務委任や遺言を使って備える方法

遺言は財産の承継先を定め、死後事務委任は葬儀、納骨、行政への届出、公共料金の解約など、死亡後の具体的な事務を第三者へ依頼する契約です。「自宅を配偶者に遺したい」という希望は遺言書で明確に指定し、納骨や各種解約は死後事務委任で役割を決めるなど、目的に応じて組み合わせます。

1

死亡直後
届出・葬儀・火葬

2

生活の整理
年金・契約・住まい

3

財産の承継
相続人・遺言・登記

必要になる手続き

夫婦の一方が亡くなった後に直面する5つの手続き

  • 死亡届・火葬許可など期限の短い手続き
  • 健康保険・介護保険・年金に関する手続き
  • 預貯金・保険・クレジットカードに関する手続き
  • 公共料金・通信契約・各種サービスの名義変更と解約
  • 不動産・自動車・家財など生活基盤に関する手続き

先に期限の短い届出を行い、その後に生活維持と相続の手続きを進めます。一覧を作り、誰が担当するかを決めておくと、重複や見落としを減らせます。

死亡届・火葬許可など期限の短い手続き

死亡届には死亡診断書または死体検案書が必要です。葬儀会社が提出を支援することもありますが、葬儀の形式、火葬の場所、菩提寺への連絡、親族への連絡は家族側の判断が必要になります。葬儀会社、菩提寺、親族・友人の連絡先と、予算の目安を一枚にまとめておくと安心です。

健康保険・介護保険・年金に関する手続き

健康保険や介護保険では資格喪失や保険証の返却などが必要です。年金では死亡の届出、未支給年金、遺族年金を確認します。加入制度によって窓口が異なるため、健康保険の加入先、基礎年金番号、年金証書、勤務先・共済組合の連絡先を共有しておきましょう。

預貯金・保険・クレジットカードに関する手続き

金融機関が死亡を知ると、口座の取引が制限されることがあります。生活費や葬儀費用への備えは、夫婦それぞれの名義で当面の資金を確保するなど、適切な方法を事前に検討します。生命保険は受取人が請求し、クレジットカードは家族カード、定期払い、電子マネー、ポイントも確認します。

公共料金・通信契約・各種サービスの名義変更と解約

電気、ガス、水道、電話、インターネットは、住み続けるなら名義・支払方法を変更し、不要なら解約します。動画・音楽配信、定期購入、クラウド、オンライン会員などは見落としやすいため、通帳やカード明細から継続契約を確認すると整理しやすくなります。

不動産・自動車・家財など生活基盤に関する手続き

不動産を相続した場合、相続登記は2024年4月1日から義務化され、所有権を取得したことを知った日から原則3年以内の申請が必要です。自動車は名義とローンを確認し、家財は貴重品、相続財産、思い出の品、処分可能な物に分けます。 

葬儀・納骨

葬儀から納骨までに夫婦で決めておきたい4つの希望

  • 葬儀の規模・形式・連絡してほしい人
  • 火葬後の遺骨を誰が管理するか
  • お墓・納骨堂・樹木葬・散骨など納骨方法の希望
  • 菩提寺や親族との関係をどのように引き継ぐか

細部まで固定するより、優先したいことを共有する方が現実的です。希望する方法と、難しい場合の代替案を決めておくと、残された方が状況に合わせて判断できます。

葬儀の規模・形式・連絡してほしい人

一般葬、家族葬、一日葬、直葬などの名称だけでなく、「誰を呼びたいか」「どこまで儀式を行いたいか」を確認します。親族、友人、元勤務先、所属団体を、葬儀前に連絡する人、後日知らせる人に分けておくと実務的です。

火葬後の遺骨を誰が管理するか

納骨まで期間がある場合、誰が遺骨を受け取り、どこで保管するかを決めます。配偶者が高齢、入院中、施設入居中であれば、運搬や納骨先との連絡を第三者へ依頼する方法もあります。死後事務委任では、受取り、移送、納骨、費用支払い、報告まで具体化できます。

お墓・納骨堂・樹木葬・散骨など納骨方法の希望

夫婦で同じ場所に入りたい、承継者を必要としない、親族が参りやすい、費用を一定範囲に収めたいなど、優先順位を決めます。「永代供養」でも合祀時期や管理料は施設により異なるため、契約内容と連絡先を確認しましょう。

菩提寺や親族との関係をどのように引き継ぐか

先祖代々のお墓や菩提寺がある場合、年忌法要、管理料、墓じまい・改葬の希望を話し合います。配偶者が遠方に住む、宗派が異なるなどの事情がある場合は、従来どおりの管理にこだわらず、夫婦の希望と現実的な負担を踏まえて検討します。

子どものいない夫婦の相続

子どものいない夫婦が相続で確認したい3つのポイント

  • 配偶者だけが相続人になるとは限らない
  • 親や兄弟姉妹が相続人になる可能性がある
  • 遺言がないことで遺産分割協議が必要になる場合がある

「夫婦だから財産はすべて配偶者へ渡る」とは限りません。誰が法定相続人になるかを確認し、住まいと生活資金をどのように配偶者へ残すかを考えることが大切です。

配偶者だけが相続人になるとは限らない

配偶者は常に法定相続人ですが、子どもがいない場合は、父母・祖父母、または兄弟姉妹が一緒に相続人になります。配偶者だけが相続人になるのは、子・孫、父母・祖父母、兄弟姉妹、代襲相続する甥・姪がいない場合などです。前婚の子や認知した子も戸籍上の相続人となるため、家族関係は早めに整理しましょう。

親や兄弟姉妹が相続人になる可能性がある

子どもがいない場合、直系尊属が第2順位、兄弟姉妹が第3順位です。直系尊属と相続する場合の法定相続分は原則として配偶者3分の2、直系尊属3分の1、兄弟姉妹と相続する場合は配偶者4分の3、兄弟姉妹4分の1です。兄弟姉妹やその代襲相続人である甥・姪には遺留分がありません。割協議が必要になる場合がある

遺言書がない場合、原則として法定相続人全員で遺産分割協議を行います。主な財産が自宅で、配偶者と兄弟姉妹が相続人になると、配偶者が自宅を取得するために預貯金との配分や代償金を調整することがあります。自宅を配偶者へ承継させたい場合は、遺言書であらかじめ指定する方法が有力です。

子どもがいない場合 配偶者以外の相続人 確認したいこと
父母・祖父母が存命 直系尊属 遺留分を含めた財産配分
直系尊属が全員死亡 兄弟姉妹 戸籍収集と遺言の有無
兄弟姉妹が先に死亡 甥・姪 代襲相続人の確認
遺言による備え

遺言を準備することで減らしやすい3つの負担

  • 財産を誰にどのように引き継ぐか明確にできる
  • 親族との遺産分割協議を避けやすくなる
  • 自宅で暮らし続ける配偶者の生活を守りやすくなる

遺言書は財産の分け方だけでなく、残された配偶者が親族との調整に追われず、住まいと生活資金を確保しやすくするための準備でもあります。

財産を誰にどのように引き継ぐか明確にできる

不動産、預貯金、株式などの承継先を財産ごとに指定できます。遺言執行者を指定すれば、名義変更などを進める人も決められます。財産の表示が曖昧にならないよう財産目録を作り、売却・購入や家族関係の変化があれば見直しましょう。

親族との遺産分割協議を避けやすくなる

有効な遺言で承継先が明確なら、原則としてその財産について遺産分割協議をせずに手続きを進められます。兄弟姉妹や甥・姪には遺留分がないため、「全財産を配偶者に相続させる」旨の有効な遺言があれば、遺留分侵害額請求の対象にはなりません。ただし、方式不備や内容の解釈を巡る争いまで完全になくなるとは限りません。

自宅で暮らし続ける配偶者の生活を守りやすくなる

自宅を配偶者に相続させる旨を指定すると、住まいの基盤を確保しやすくなります。ただし、直系尊属など遺留分を持つ相続人がいる場合は、他の財産とのバランスも必要です。固定資産税、管理費、修繕費、住宅ローン、生活資金を含め、住まいとお金を一体で考えます。

遺言書の方式にも注意します

遺言は民法で定められた方式・要件を満たす必要があります。自筆証書遺言では、財産目録を除く本文の自書、具体的な日付、署名、押印などが必要です。自筆証書遺言、公正証書遺言などの違いを踏まえ、事情に合う方式を検討します。 

生活上のつまずき

公共料金・住まい・家財で起こりやすい4つのつまずき

  • 契約者や引き落とし口座が分からない
  • 自宅の名義や住宅ローンの状況を把握していない
  • デジタル契約や定期購入を解約できない
  • 家財・写真・思い出の品の扱いを一人で決められない

普段どちらか一方が家計や契約を管理している夫婦ほど、サービス名、契約者、支払方法、書類の保管場所を共有することが大切です。

契約者や引き落とし口座が分からない

電気、ガス、水道、通信などは、サービス名、契約者、支払口座、顧客番号、問い合わせ先、継続方針を一覧にします。暗証番号やパスワードは第三者に見られない方法で別に管理しましょう。

自宅の名義や住宅ローンの状況を把握していない

土地と建物の名義が異なる場合もあります。登記事項証明書、固定資産税通知書、売買契約書、ローン返済予定表、団体信用生命保険の書類を確認すると、相続後も住めるか、維持費を負担できるかを検討しやすくなります。

デジタル契約や定期購入を解約できない

動画配信、クラウド、通販、オンライン講座などは契約の存在に気づきにくいものです。ネット銀行、証券、暗号資産は相続財産として手続きが必要になる場合があります。サービス名、登録メール、有料・無料、支払方法、財産性の有無を記録します。

家財・写真・思い出の品の扱いを一人で決められない

配偶者に残す物、特定の人へ渡す物、売却・寄付・処分してよい物に分けておくと判断しやすくなります。法的な効果を持たせたい遺贈は、エンディングノートだけでなく遺言書への記載を検討します。

死後事務委任

死後事務委任で備えられる5つのこと

  • 葬儀・火葬・納骨に関する手配
  • 行政機関や年金・保険に関する届出
  • 公共料金やサービス契約の解約
  • 住居の明渡しや家財整理に関する対応
  • 関係者への連絡や希望した方法での事務処理

死後事務委任は、死亡後に必要となる具体的な事務の処理を、生前に第三者へ依頼する任意の契約です。相続による権利義務の承継とは別に、実務の窓口と役割を定めます。

葬儀・火葬・納骨に関する手配

葬儀会社への連絡、火葬、遺骨の受取り、納骨を依頼できます。形式、宗教儀礼、納骨先、費用上限、希望どおりにできない場合の代替案まで整理すると、受任者が判断しやすくなります。

行政機関や年金・保険に関する届出

健康保険、介護保険、年金などの必要書類の収集や届出を、対応可能な範囲で依頼します。相続人や受給権者本人に限られる手続きもあるため、受任者が行えること、相続人の委任が必要なこと、各専門家へ依頼することを分けます。

公共料金やサービス契約の解約

電気、ガス、水道、携帯電話、インターネット、定期購入などを対象にできます。配偶者が住み続ける場合は名義変更、退去する場合は解約というように、状況別の方針を決め、契約一覧を定期的に更新します。

住居の明渡しや家財整理に関する対応

賃貸住宅の明渡し、鍵の返却、清掃、家財整理を依頼できます。ただし、家財には相続財産が含まれるため、貴重品の保管、相続人への引渡し、処分できる範囲を契約で明確にし、遺言や財産目録との矛盾を避けます。

関係者への連絡や希望した方法での事務処理

親族、友人、勤務先、所属団体への連絡時期と方法を定められます。SNSやWebサービスの削除・保存も、各社の利用規約の範囲で希望を整理できます。連絡先は定期的に更新し、受任者が確認できる場所で管理します。

夫婦で利用する理由

夫婦でも死後事務委任を考えたい3つの理由

  • 残された配偶者も高齢になっている可能性がある
  • 配偶者がすべての手続きを担えるとは限らない
  • どちらが先に亡くなっても対応できる準備が必要になる

配偶者がいる場合も、年齢、健康状態、親族との関係によっては、死亡後の実務を第三者へ託すことが現実的な選択肢になります。

残された配偶者も高齢になっている可能性がある

役所、金融機関、保険会社など複数の窓口を回ることは大きな負担です。葬儀の内容は配偶者が決め、行政手続きや解約は受任者が支援するなど、必要な部分だけを補う方法があります。

配偶者がすべての手続きを担えるとは限らない

元気であっても、財産や契約を亡くなった方が一人で管理していれば、確認に時間がかかります。配偶者、親族、葬儀会社、行政書士などが担当する内容を分けておくと、負担を一人に集中させずに済みます。

どちらが先に亡くなっても対応できる準備が必要になる

夫と妻それぞれについて、財産目録、相続人関係、遺言、死後事務、緊急連絡先、葬儀・納骨の希望を整理します。一方が亡くなると財産構成が変わるため、残された方の遺言や契約も見直します。

夫婦で始める準備

元気なうちに夫婦で準備する7項目のチェックリスト

  • 財産・負債・保険の一覧を作成する
  • 銀行口座や引き落とし情報を共有する
  • 葬儀・納骨・お墓の希望を話し合う
  • 親族や友人など連絡先を整理する
  • 自宅や家財をどうするか決める
  • 遺言書の必要性を検討する
  • 死後事務を誰に頼むか確認する

最初から完成を目指さず、情報を一覧にして夫婦の認識が異なる部分を確認します。そのうえで、遺言や契約など法的な準備が必要な事項を選びます。

財産・負債・保険の一覧を作成する

預貯金、不動産、株式、保険、自動車、貴金属、借入金、保証債務を記録します。金額を常に更新するのが難しければ、金融機関名や書類の保管場所だけでも構いません。

銀行口座や引き落とし情報を共有する

金融機関、支店、口座の用途、年金受取、公共料金の引き落としを共有します。暗証番号を無防備に記録せず、情報の存在と確認方法を安全に伝えます。

葬儀・納骨・お墓の希望を話し合う

葬儀の規模、宗教儀礼、呼びたい人、予算、納骨先、お墓の承継を確認します。「特に希望はなく、配偶者が無理のない方法で決めてよい」という意思も、書き残すと判断の助けになります。

親族や友人など連絡先を整理する

氏名、関係、連絡先、連絡時期を記録します。法定相続人になり得る前婚の子、認知した子、疎遠な兄弟姉妹などの存在も、配偶者へ伝えておきます。

自宅や家財をどうするか決める

住み続ける、売却する、施設入居を想定するなどの方向性を話し、名義、ローン、固定資産税、管理費を確認します。家財は写真付きの一覧にすると分かりやすくなります。

遺言書の必要性を検討する

子どもがおらず兄弟姉妹が相続人になる、自宅を配偶者へ承継させたい、相続人以外へ財産を遺したい、遺言執行者を決めたい場合は、遺言を検討する意義があります。

死後事務を誰に頼むか確認する

葬儀、納骨、相続、契約解約、家財整理ごとに、配偶者、親族、事業者、専門家の役割を決めます。受任者が単独で行えない手続きもあるため、法的権限を確認した実行可能な分担にします。

HANAWA行政書士事務所で相談できること

HANAWA行政書士事務所で相談できる4つのこと

  • 子どものいない夫婦の相続関係の整理
  • 遺言書の作成に向けた希望と財産の整理
  • 死後事務委任契約の内容と役割分担の検討
  • 夫婦それぞれの事情に合わせた終活準備

遺言や死後事務委任だけを個別に考えず、家族関係、財産、住まい、葬儀を全体として整理します。相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。

子どものいない夫婦の相続関係の整理

父母、兄弟姉妹、甥・姪、前婚の子、認知した子など、誰が相続人になり得るかを整理します。最初から戸籍をすべてそろえる必要はなく、把握している家族関係から始められます。

遺言書の作成に向けた希望と財産の整理

自宅を配偶者へ遺したい、生活資金を確保したい、兄弟姉妹との協議を減らしたい、遺言執行者を決めたいなどの希望を確認し、財産内容と相続人関係に合う準備を検討します。

死後事務委任契約の内容と役割分担の検討

葬儀、納骨、届出、契約解約から依頼する事務を選びます。配偶者が担当できること、親族へ頼めること、第三者へ任せたいこと、費用の準備方法を整理し、実行可能な契約内容を検討します。

夫婦それぞれの事情に合わせた終活準備

夫婦でも財産、家族関係、健康状態、希望は異なります。二人分を個別に整理し、どちらが先に亡くなっても矛盾しないよう確認します。最初の相続後には、残された方の遺言や死後事務も見直します。

相談の進め方

ご相談から準備完了までの4つの流れ

1

状況確認
家族・心配事

2

情報整理
財産・契約・希望

3

方法を選ぶ
遺言・死後事務

4

作成・見直し
保管・更新

現在の家族関係や心配事を確認する

「配偶者に自宅を遺したい」「兄弟姉妹と疎遠」「葬儀を頼める人がいない」など、そのままお話しください。家族構成、主な財産、自宅名義、頼れそうな人が分かると整理しやすくなりますが、資料がそろっていない段階でも相談できます。

財産・契約・葬儀などの希望を整理する

財産は正確な金額が分からなくても、金融機関名や不動産所在地から始められます。葬儀・納骨も方向性だけで構いません。夫婦の意見が異なる部分は、無理に統一せず、それぞれの希望として整理します。

遺言や死後事務委任など必要な対策を選ぶ

すべての制度を利用する必要はありません。兄弟姉妹が相続人になるため遺言を優先する、配偶者も高齢なので死後事務を組み合わせるなど、必要なものだけを選びます。

書類を作成し定期的に内容を見直す

遺言の方式、財産表示、死後事務の範囲、費用、受任者の権限を整えます。作成後は保管場所と存在を関係者へ伝え、不動産の売買、財産の増減、親族の死亡、入院・施設入居、希望の変更があれば見直します。

よくある質問

夫婦の一方が亡くなった後の手続きに関するよくある4つの質問

配偶者が亡くなった後、どのような手続きが必要ですか?

期限の短い届出から順番に整理します

死亡届、火葬、葬儀、健康保険、介護保険、年金、生命保険、預貯金、公共料金、不動産、相続などがあります。まず死亡直後の届出、その後に生活契約の変更、相続人と財産・負債の調査、遺産分割や名義変更の順で整理します。

子どもがいない場合、相続手続きは複雑になりますか?

親や兄弟姉妹が相続人になる場合があります

兄弟姉妹が相続人になるケースでは、集める戸籍が多くなり、疎遠な親族を含めた協議が必要になることがあります。有効な遺言で配偶者への財産承継を指定すると、協議や遺留分請求の負担を減らせる可能性があります。

死後事務委任は夫婦でも利用できますか?

配偶者の負担を補う形で利用できます

葬儀の内容は配偶者が決め、納骨や契約解約の実務は受任者へ依頼するなど、役割を分けられます。相続人や受給権者本人に限られる手続きもあるため、契約で実行できる範囲を確認します。

夫婦のどちらが先に亡くなっても備えられますか?

夫婦それぞれの書類を用意し、見直します

それぞれが遺言や死後事務委任を準備し、予備的な受任者も検討します。一方が亡くなると残された方の財産や相続人関係が変わるため、相続後に内容を見直すことが大切です。

まとめ

夫婦の話し合いから始めることが残された方の負担を減らす第一歩

  • 死亡後の手続きは、直後の届出、生活関連、相続関連に分けて整理します。
  • 財産だけでなく、負債、契約、書類の保管場所も夫婦で共有します。
  • 子どものいない夫婦は、親や兄弟姉妹などの相続関係を確認します。
  • 遺言で財産の承継を指定し、死後事務委任で具体的な実務に備えます。
  • 夫婦それぞれの事情に合わせ、財産や家族関係の変化に応じて見直します。

終活は、すべてをすぐに決めるためのものではありません。財産の一覧を作る、親族関係を確認する、葬儀の希望を話すなど、取り組みやすい項目から始められます。情報を整理しても必要な方法を判断しにくい場合は、現在の状況を伺い、一つずつ優先順位を整えます。

おふたりの状況に合わせて、必要な準備を一緒に整理します

夫婦の一方が亡くなった後の手続きは、事前に整理しておくことで、残された方の負担を減らしやすくなります。

「配偶者に自宅を遺したい」「兄弟姉妹との相続手続きをできるだけ減らしたい」「葬儀や納骨を誰に頼めばよいか分からない」など、気になっていることからお聞かせください。

相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。まずは現在の状況を伺い、必要な手続きや確認した方がよい内容を一緒に整理します。お手元に資料があれば確認がスムーズですが、資料がそろっていない段階でもご相談いただけます。

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※本記事は一般的な情報を整理したものです。実際の相続人、遺留分、必要書類、手続きは家族関係や財産内容によって異なります。具体的な状況を伺い、必要に応じて弁護士、司法書士、税理士などの専門家と連携します。

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