親の終活チェックリスト
実家の墓・認知症・死後手続き・相続をまとめて確認
親の終活は、実家の墓、認知症への備え、死後手続き、遺言・相続、住まいを分けて確認すると進めやすくなります。
親の終活は、実家の墓、認知症への備え、死後手続き、遺言・相続、住まいの5つに分けて確認すると進めやすくなります。大切なのは、チェックリストで不安を見える化し、必要な手続きや相談した方がよい項目を早めに把握することです。
親の終活は、親本人だけの問題ではありません。将来、手続きや判断を担う可能性がある家族にとっても、早めの確認が安心につながります。いきなり相続やお墓の話をするより、「困らないための確認」として始めると話しやすくなります。
チェックリストは入口です。確認した内容をもとに、家族で話すこと、書類として残すこと、専門家に相談することを分けると、今後の準備が具体的になります。
この記事でわかること
- 親の終活で最初に確認したい項目
- 実家の墓・葬儀・供養で確認すべきこと
- 認知症になる前に整理しておきたい財産管理
- 死後手続きや相続で家族が困りやすい点
- チェック後に行政書士へ相談できること
この記事では、親の終活を始めたい子世代に向けて、確認項目を保存しやすい形で整理します。親本人の意思確認が必要な項目と、子ども側で事前に調べられる項目を分けながら、必要な手続きにつなげる視点も示します。
親の終活は5つの分野に分けると確認しやすい
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- まずは「墓・認知症・死後手続き・相続・住まい」に分けて考える
- 親本人に確認することと子どもが整理できることを分ける
- チェックリストだけで終わらせず、必要な手続きにつなげる
親の終活で大切なのは、最初から完璧に進めようとしないことです。分野ごとに分けると、家族で話しやすくなり、優先順位も見えやすくなります。まずは全体像をつかみ、気になる項目から順に整理しましょう。
まずは「墓・認知症・死後手続き・相続・住まい」に分けて考える
親の終活は内容が広いため、ひとまとめに考えると手が止まりやすくなります。まずは「墓」「認知症への備え」「死後手続き」「遺言・相続」「住まい・家財」の5つに分けると、確認すべきことが整理しやすくなります。
| 分野 | 主な確認内容 |
|---|---|
| 墓 | 墓の場所、管理費、承継者、墓じまいの意向 |
| 認知症 | 財産管理、書類保管、判断能力低下への備え |
| 死後手続き | 年金、保険、葬儀、契約の解約 |
| 遺言・相続 | 相続人、財産、借金、遺言書 |
| 住まい | 実家、家財、空き家、施設入所 |
親本人に確認することと子どもが整理できることを分ける
葬儀や納骨の希望、財産の分け方、施設入所への考え方は、親本人の意思確認が大切です。一方で、相続手続きの流れ、死亡後に必要な届出、墓じまいに必要な書類などは、子世代が先に調べておくと話し合いが進めやすくなります。
まずは子ども側で項目を整理し、「親に確認したいこと」「家族で調べられること」「専門家に聞いた方がよいこと」に分けておくと、親への切り出し方も考えやすくなります。
チェックリストだけで終わらせず、必要な手続きにつなげる
チェックリストは、親の終活を始めるきっかけとして役立ちます。ただし、チェックしただけで手続きが完了するわけではありません。遺言書、墓じまいや改葬、認知症への備え、不動産の相続などは、書類作成や専門家との確認が必要になる場合があります。
確認後は、家族で話す内容、書類として残す内容、行政書士などに相談する内容を分けていきましょう。相談内容がまとまっていなくても、現在の状況から整理できます。
実家の墓で確認したい4つのチェックポイント
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- お墓の場所・管理者・年間費用を確認する
- 承継者がいるか、将来誰が管理するかを話し合う
- 墓じまいや改葬を検討する場合の注意点を知る
- 親の希望と子世代の負担を分けて整理する
実家の墓は後回しにされやすい項目です。しかし、管理者や費用、承継者が分からないままだと、将来の手続きで家族が迷うことがあります。まずは現在の状況を確認し、親の希望と子世代の負担を分けて考えましょう。
お墓の場所・管理者・年間費用を確認する
最初に確認したいのは、場所、管理者、年間費用です。お墓がどこにあるかは知っていても、正式な墓地名、区画番号、管理事務所、管理料の支払い状況までは把握していない家庭もあります。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 墓地の場所 | 霊園名、寺院名、所在地、区画番号 |
| 管理者 | 寺院、霊園、管理事務所の連絡先 |
| 費用 | 年間管理料、護持会費、未払いの有無 |
| 書類 | 永代使用許可証、契約書、領収書 |
| 連絡先 | 管理者や親族の連絡先 |
これらを確認しておくと、納骨や墓じまいを検討する際に状況を把握しやすくなります。書類が見つからない場合でも、管理者に問い合わせることで確認できることがあります。
承継者がいるか、将来誰が管理するかを話し合う
お墓は、将来誰が管理するのかを早めに話し合っておくと安心です。長男や近くに住む家族が自然に引き継ぐと思われていても、本人がそのつもりではない場合もあります。遠方に住んでいる、将来管理できる人がいない、親族との関係が薄い場合は、維持の方法を見直す必要が出てくることもあります。
話し合いでは、「誰が継ぐべきか」だけでなく、「今の形で続けられるか」を確認します。親の希望を尊重しながら、子世代が続けやすい供養の形を考えましょう。
墓じまいや改葬を検討する場合の注意点を知る
墓じまいや改葬を検討する場合は、気持ちの整理だけでなく、手続き面の確認も必要です。墓じまいとは現在のお墓を撤去し、遺骨を別の場所へ移すことです。改葬には自治体の改葬許可が必要であり、墓地管理者との調整も行います。
現在のお墓を確認
親や親族の意向確認
改葬先・供養方法を検討
改葬許可申請等を確認
家族だけで急いで決めるより、親族への説明、費用負担、スケジュールを整理して進めると安心です。
親の希望と子世代の負担を分けて整理する
親が「先祖代々のお墓を守ってほしい」と考えていても、子どもが遠方に住んでいたり、将来管理できる人がいなかったりする場合があります。親の希望を否定するのではなく、「大切にしたい気持ち」と「現実的に続けられる方法」を分けて話すことが有効です。
今のお墓を維持するのか、永代供養を検討するのか、親族で管理を分担するのかなど、複数の選択肢を並べると話し合いやすくなります。
認知症になる前に備えたい3つの財産管理チェック
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 預貯金・不動産・保険・年金の情報を一覧にする
- 通帳・印鑑・重要書類の保管場所を確認する
- 判断能力が低下する前に相談すべき制度を知る
認知症への備えでは、本人が元気なうちに財産や書類の所在を確認することが重要です。判断能力が低下した後では、契約や手続きが思うように進まない場合があります。家族が状況を把握できるよう、早めに情報を整理しましょう。
預貯金・不動産・保険・年金の情報を一覧にする
親の財産管理では、まず財産の全体像を一覧にすることが大切です。金額まで細かく聞くのが難しい場合でも、どの金融機関を使っているか、不動産を所有しているか、保険や年金の書類がどこにあるかを確認するだけで、将来の手続きが進めやすくなります。
| 分類 | 確認する内容 |
|---|---|
| 預貯金 | 金融機関名、支店名、口座の有無 |
| 不動産 | 自宅、土地、共有名義、固定資産税通知書 |
| 保険 | 生命保険、医療保険、受取人、証券番号 |
| 年金 | 年金の種類、通知書、振込口座 |
| 借入れ | ローン、カード債務、保証人の有無 |
不動産がある場合は、相続後の手続きも意識しておきたい項目です。2024年4月から相続登記が義務化され、正当な理由なく手続きしない場合は過料の対象となる可能性があります。相続などで取得した土地を手放したい場合には、一定の要件のもとで相続土地国庫帰属制度を検討できる場合があります。
財産額をすぐに確認するより、まずは情報の所在を整理することから始めると話しやすくなります。
通帳・印鑑・重要書類の保管場所を確認する
通帳、印鑑、保険証券、不動産関係書類などの保管場所は、親が元気なうちに確認しておきたい項目です。本人しか場所を知らないまま入院や施設入所になると、家族が必要な書類を探せず、手続きが遅れることがあります。
- 通帳、キャッシュカード、銀行届出印
- 健康保険証、介護保険証、年金関係書類
- 保険証券、契約書、各種通知書
- 不動産の権利関係書類、固定資産税通知書
- 遺言書、エンディングノート、親族の連絡先
保管場所を知ることと、勝手に使うことは別です。親の財産を子どもが管理する場合には、本人の同意や適切な手続きが必要になります。
判断能力が低下する前に相談すべき制度を知る
認知症になる前の備えで重要なのは、判断能力があるうちに選択肢を確認しておくことです。代表的な備えとして、任意後見、財産管理契約、見守り契約、死後事務委任契約などがあります。本人の希望に応じて将来の支援内容を決めておくための方法です。
最初からすべてを決める必要はありません。「誰に何を任せたいか」「どの手続きが不安か」「家族だけで対応できるか」を整理することが出発点になります。
親の死後手続きで家族が困らないための6つの準備
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 死亡届・年金・健康保険などの基本手続きを把握する
- 公共料金・携帯電話・サブスクなど契約関係を確認する
- 葬儀・納骨・供養の希望を聞いておく
- 親族や連絡先の一覧を作っておく
- デジタル資産やネット口座の有無を確認する
- 手続きの期限があるものを事前に知っておく
親の死後手続きは、悲しみの中で短期間に多くの対応が必要になります。事前に手続きの種類や連絡先を確認しておくと、家族の負担を軽くできます。困りやすい項目から整理しておきましょう。
死亡届・年金・健康保険などの基本手続きを把握する
親が亡くなった後は、死亡届をはじめ、年金、健康保険、介護保険、世帯主変更など、さまざまな手続きが必要になる場合があります。手続き先が分かれるため、事前に全体像を知っておくだけでも安心です。
| 手続き | 主な確認先 |
|---|---|
| 死亡届 | 市区町村役場 |
| 火葬・埋葬関係 | 市区町村役場、葬儀社 |
| 年金関係 | 年金事務所 |
| 健康保険 | 市区町村、勤務先、保険者 |
| 介護保険 | 市区町村 |
| 世帯主変更(世帯状況により必要) | 市区町村役場 |
実際に必要な手続きは、親の年齢、加入している保険、家族構成、財産状況によって異なります。どのような手続きがあるかを知り、相談できる先を決めておくことが大切です。
公共料金・携帯電話・サブスクなど契約関係を確認する
死後手続きで見落としやすいのが、公共料金や携帯電話、インターネット、サブスクリプションなどの契約関係です。銀行口座が凍結された後に引き落としが止まり、通知で初めて契約に気づくこともあります。
契約名、連絡先、支払方法、解約に必要な情報を簡単にまとめておくと役立ちます。IDやパスワードの管理には注意し、安全な保管方法を家族で決めておきましょう。
葬儀・納骨・供養の希望を聞いておく
葬儀や納骨、供養の希望は、親本人の考えを確認しておきたい大切な項目です。確認する内容は、葬儀の規模、呼びたい人、宗教や宗派、納骨先、供養方法、遺影に使いたい写真などです。
すべてを細かく決める必要はありません。「家族葬がよい」「お墓には入りたい」「永代供養を考えている」など、大まかな希望だけでも家族の判断材料になります。
親族や連絡先の一覧を作っておく
親の死後、誰に連絡すべきか分からないことがあります。親の兄弟姉妹、親しい友人、近所の人、寺院、かかりつけ医、介護関係者など、子どもが知らない関係先がある場合もあります。
連絡先一覧には、氏名、続柄、電話番号、住所、連絡の優先度を記載しておくと便利です。葬儀に呼ぶ人、訃報だけ伝える人、相続に関係する親族を分けておくと、必要な連絡がしやすくなります。
デジタル資産やネット口座の有無を確認する
ネット銀行、証券口座、暗号資産、電子マネー、ポイント、クラウドサービス、SNSなど、紙の書類が残りにくい資産や契約が増えています。家族が存在を知らないままだと、財産を把握しにくくなることがあります。
ログイン情報を無理に聞き出すのではなく、「利用しているサービスの一覧」を作ることから始めるとよいでしょう。サービス名、問い合わせ先、登録メールアドレスの一部などを控えておくと手がかりになります。
手続きの期限があるものを事前に知っておく
親の死後手続きには、期限があるものがあります。役所関係の届出、健康保険や年金の手続き、相続放棄、準確定申告、相続税申告などは、期限を意識する必要があります。不動産を相続する場合は、相続登記の義務化により、期限管理の重要性も高まっています。
すべての家庭に同じ手続きが必要になるわけではありません。家族構成や財産状況をもとに、どの手続きが必要になりそうかを相談しておくと安心です。
遺言・相続で確認したい5つの重要項目
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 相続人になりそうな人を整理する
- 財産と借金の両方を確認する
- 遺言書が必要になりやすいケースを知る
- 家族間で揉めやすい財産を早めに把握する
- 相続手続きで専門家に相談すべき場面を知る
遺言・相続の準備では、誰が相続人になるのか、どのような財産があるのかを整理することが基本です。家族仲がよくても、財産の内容や分け方によっては話し合いに時間がかかることがあります。
相続人になりそうな人を整理する
相続では、相続人になりそうな人を整理することが大切です。相続人は家族の感覚だけで決まるものではなく、法律上の関係に基づいて確認します。子どもだけだと思っていたら、前婚の子、養子、兄弟姉妹などが関係するケースもあります。
親の配偶者、子ども、亡くなっている子の子、親の兄弟姉妹など、関係者を一覧にしておくと分かりやすくなります。戸籍を確認しなければ正確に判断できない場合もあるため、複雑な家族関係があるときは注意が必要です。
財産と借金の両方を確認する
相続の準備では、預貯金や不動産だけでなく、借金や保証債務も確認します。相続では、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も引き継ぐ可能性があるためです。
| 種類 | 確認内容 |
|---|---|
| プラスの財産 | 預貯金、不動産、有価証券、保険、車など |
| マイナスの財産 | 借金、ローン、未払い金、保証債務など |
| 手がかり書類 | 通帳、通知書、契約書、固定資産税通知書など |
不動産がある場合は、相続登記の義務化にも注意が必要です。実家や土地の有無は早めに確認しておきましょう。
遺言書が必要になりやすいケースを知る
遺言書は、すべての家庭で必ず必要というわけではありません。しかし、不動産が主な財産で分けにくい、子どもの一人に多く財産を残したい、前婚の子や養子がいる、子どもがいない、内縁の配偶者やお世話になった人に財産を渡したいなどの場合は、作成を検討する価値があります。
遺言書は、内容だけでなく形式も重要です。作成を検討する場合は、本人の意思が正しく反映される形に整えることが大切です。
家族間で揉めやすい財産を早めに把握する
相続で話し合いに時間がかかりやすいのは、金額の大小だけではありません。実家、不動産、事業用資産、親族共有の土地、形見の品など、分けにくい財産や思い入れのある財産は、家族間の考えが分かれることがあります。
早めに把握しておきたいのは、「財産の価値」だけでなく、「誰が管理できるか」「売却できるか」「共有にして支障がないか」という視点です。
相続手続きで専門家に相談すべき場面を知る
相続人が多い、不動産がある、遺言書を作りたい、戸籍収集が複雑、親族間で意見が分かれている場合は、専門家に相談すると全体像を整理しやすくなります。
行政書士に相談できる内容には、行政書士の職務範囲である戸籍収集、相続関係説明図の作成、遺産分割協議書の作成、遺言書原案の作成、死後手続きに関する書類整理などがあります。なお、不動産登記は司法書士、相続税申告は税理士、法的紛争への対応は弁護士など、それぞれ専門士業の業務となります。必要な場合は各専門家と連携して進め方を整理します。
住まい・家財・施設入所で見落としやすい4つの確認事項
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 実家を将来どうするか家族で方向性を話す
- 施設入所や入院時に必要な書類を確認する
- 家財・貴重品・思い出の品の整理方法を決める
- 空き家になる可能性がある場合の管理方法を考える
住まいと家財の整理は、親が生活している間は話題にしにくい項目です。しかし、入院、施設入所、相続、空き家管理と深く関係します。早めに方向性を確認しておくと、急な判断を求められたときにも落ち着いて対応しやすくなります。
実家を将来どうするか家族で方向性を話す
実家を将来どうするかは、親の終活で重要なテーマです。親が住み続けるのか、施設入所後に空き家になるのか、相続後に売却するのかによって、必要な準備が変わります。
不動産を相続する可能性がある場合は、2024年4月から始まった相続登記の義務化も踏まえて確認しておきましょう。手放したい土地については、一定の要件を満たす場合に相続土地国庫帰属制度を検討できることもあります。
施設入所や入院時に必要な書類を確認する
親が入院したり施設に入所したりする場合、身元保証、医療情報、介護保険、年金、収入、資産状況などの書類が必要になることがあります。急に対応が必要になると、家族が書類を探すだけで負担を感じることもあります。
健康保険証、介護保険証、お薬手帳、診察券、年金通知書、収入が分かる書類、緊急連絡先、かかりつけ医の情報などを確認しておくと、入院や施設探しにも対応しやすくなります。
家財・貴重品・思い出の品の整理方法を決める
家財整理は、親の終活の中でも時間がかかりやすい項目です。家具、衣類、写真、手紙、趣味の道具、貴重品などは、量が多いだけでなく、思い入れもあります。最初から大量に片づけようとせず、重要書類、貴重品、思い出の品、処分候補に分けるだけでも整理が進みます。
| 分類 | 具体例 |
|---|---|
| 重要書類 | 通帳、保険証券、契約書、不動産関係書類 |
| 貴重品 | 印鑑、貴金属、現金、骨董品 |
| 思い出の品 | 写真、手紙、記念品 |
| 処分候補 | 古い家具、不要な衣類、使わない日用品 |
空き家になる可能性がある場合の管理方法を考える
親が施設に入所したり亡くなったりした後、実家が空き家になる可能性がある場合は、管理方法を事前に考えておく必要があります。誰が定期的に見に行くのか、鍵を誰が持つのか、郵便物をどうするのか、修繕費を誰が負担するのかを確認しましょう。
相続人が複数いる場合、実家を共有にすると将来の売却や管理で意見がまとまりにくくなることがあります。相続登記の義務化や相続土地国庫帰属制度も視野に入れ、親が元気なうちに希望を聞いておくと安心です。
親に終活を切り出すときの3つの工夫
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 「終活して」と言わず、困らないための確認として話す
- 墓・保険・通帳など具体的な話題から始める
- 一度で全部聞こうとせず、少しずつ確認する
親に終活の話を切り出すときは、言葉選びが大切です。相続や死後の話を急に持ち出すより、家族が困らないための確認として、日常会話に近い形で少しずつ進めることを意識しましょう。
「終活して」と言わず、困らないための確認として話す
親に終活の話をするときは、「何かあったときに困らないように確認したい」と話すと受け入れられやすくなります。「病院や役所の手続きで困らないように、保険証や年金の書類の場所だけ確認してもいい?」という伝え方であれば、親も答えやすくなります。
墓・保険・通帳など具体的な話題から始める
終活の話は、具体的な話題から入ると進めやすくなります。「お墓の管理費はどこから払っているの?」「保険の書類はどこにある?」「入院したときに連絡する病院はどこ?」といった質問であれば、相続や死後の話より自然に確認できます。
一度で全部聞こうとせず、少しずつ確認する
親の終活は、一度の会話で全部確認しようとしないことが大切です。今日はお墓、次は保険、別の日に住まいの話というように分けることで、親も落ち着いて考えられます。話した内容は簡単にメモしておくと、後から確認しやすくなります。
HANAWA行政書士事務所で相談できる4つのこと
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 親の終活チェック後の不安整理
- 墓じまい・改葬に関する手続き相談
- 認知症になる前の財産管理や書類整理の相談
- 遺言・相続・死後手続きに関する相談
HANAWA行政書士事務所では、行政書士の職務範囲において、終活チェック後に残った不安を整理し、必要な書類作成や手続きの方向性を確認するお手伝いができます。
親の状況、家族構成、気になる項目を一緒に確認します。
改葬許可申請など必要書類や流れを整理します。
財産管理、任意後見、見守りなどを検討します。
戸籍収集、遺言書原案、遺産分割協議書などを支援します。
親の終活チェック後の不安整理
チェック後に「この項目はどう進めればよいのか」と迷うことがあります。相談前に完璧な資料をそろえる必要はありません。気になっている項目や親の状況をメモしておくだけでも、必要な手続きや優先順位を整理しやすくなります。
登記、税務、紛争対応など行政書士の業務範囲外となる内容が含まれる場合は、必要に応じて各専門家と連携して進め方を確認します。
墓じまい・改葬に関する手続き相談
墓じまい・改葬は、親族の気持ちと行政手続きの両方を整理する必要があります。現在のお墓を閉じて別の場所へ遺骨を移す場合、自治体の改葬許可、墓地管理者との調整、改葬先の確認などが関係します。
遠方のお墓を管理している、承継者がいない、親族にどう説明すべきか迷っている場合は、早めに流れを確認しておくと進めやすくなります。
認知症になる前の財産管理や書類整理の相談
認知症への備えでは、判断能力があるうちに財産管理や書類整理の方向性を確認することが大切です。財産情報の整理、重要書類の確認、見守りや任意後見など将来に向けた備えについて相談できます。
親本人の意思を確認しながら、どのような支援が必要になるかを考えておくことで、将来の不安を減らしやすくなります。
遺言・相続・死後手続きに関する相談
HANAWA行政書士事務所では、行政書士の職務範囲である遺産分割協議書や遺言書原案の作成、戸籍収集、相続関係説明図の作成、死後手続きに関する書類整理をサポートいたします。なお、不動産登記は司法書士業務、相続税申告は税理士業務、相続トラブルなどの紛争対応は弁護士業務となります。
これらの他士業業務が必要な場合は、提携する各専門家と連携し、手続きが滞らないように調整することが可能です。親の希望を形にし、家族が困りにくい準備を進めるためにも、不安な項目は早めに相談することをおすすめします。
相談の流れは3ステップで進められます
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- まずは不安な項目をチェックリストで整理する
- 相談時に親の状況や家族構成を共有する
- 必要な手続きや優先順位を一緒に確認する
不安な項目を書き出す
親の状況を共有する
手続きと優先順位を確認する
親の終活相談は、最初からすべてを決める場ではありません。相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。まずは現在の状況を伺い、必要な手続きや確認した方がよい内容を一緒に整理します。
まずは不安な項目をチェックリストで整理する
「実家の墓を誰が継ぐか決まっていない」「親の通帳や保険の場所が分からない」「遺言書が必要か知りたい」「実家の相続登記が心配」など、短いメモで十分です。行政書士の職務範囲で対応できることと、他士業との連携が必要なことを整理できます。
相談時に親の状況や家族構成を共有する
親の年齢、健康状態、家族構成、住まい、所有不動産、お墓の有無、財産に関する大まかな状況が分かると、次に確認すべき内容を整理しやすくなります。お手元に資料があれば確認がスムーズですが、資料がそろっていない段階でもご相談いただけます。
必要な手続きや優先順位を一緒に確認する
認知症への備えや遺言書の作成は、親本人の判断能力があるうちに検討する必要があります。墓じまいや改葬は、親族調整や手続きに時間がかかることがあります。相談後は、「家族で確認すること」「書類を探すこと」「行政書士がサポートできること」「他士業と連携すること」を分けて整理します。
親の終活チェックリストに関するよくある質問
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 親の終活では何を確認すればよいですか?
- 親本人がまだ元気でも相談できますか?
- 子どもだけでチェックしてもよいですか?
- チェック後に何をすればよいですか?
親の終活では何を確認すればよいですか?
実家の墓、認知症への備え、死後手続き、遺言・相続、住まい・家財の5つを確認すると整理しやすくなります。不動産がある場合は、相続登記の義務化も踏まえて、実家や土地をどうするか確認しておくと安心です。
親本人がまだ元気でも相談できますか?
親本人が元気なうちでも相談できます。認知症や急な入院、施設入所の前に相談しておくことで、本人の意思を確認しながら準備を進めやすくなります。
子どもだけでチェックしてもよいですか?
子どもだけでチェックしてよい項目もあります。死後手続きの流れを調べる、相談先を確認する、実家やお墓の状況を分かる範囲で整理することは始められます。ただし、葬儀や納骨の希望、財産の分け方、遺言書、施設入所、財産管理などは、親本人の考えを確認することが大切です。
チェック後に何をすればよいですか?
確認できた項目と不明な項目を分け、家族で話し合う項目、書類を探す項目、専門家に相談する項目に整理しましょう。不動産登記、相続税申告、相続トラブルなどが関係する場合は、司法書士、税理士、弁護士など各専門家の対応が必要です。
まとめ|親の終活はチェックリストで不安を見える化することから始めましょう
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 墓・認知症・死後手続き・相続・住まいを分けて確認する
- 本人の意思確認が必要な項目は早めに話し合う
- 不安が残る項目は専門家に相談して手続きにつなげる
親の終活は、最初から完璧に進める必要はありません。実家の墓、認知症への備え、死後手続き、遺言・相続、住まいを分けて確認することで、家族が今やるべきことが見えやすくなります。
墓・認知症・死後手続き・相続・住まいを分けて確認する
お墓、認知症、死後手続き、相続、住まいは、それぞれ必要な準備や相談先が異なります。まとめて考えると複雑に感じますが、項目を分ければ一つずつ確認できます。不動産がある場合は、相続登記の義務化や空き家管理も視野に入れましょう。
本人の意思確認が必要な項目は早めに話し合う
葬儀や納骨の希望、遺言書、財産管理、施設入所、住まいの将来などは、親本人の考えを尊重して進める必要があります。終活という言葉にこだわらず、「家族が困らないための確認」として切り出すと進めやすくなります。
不安が残る項目は専門家に相談して手続きにつなげる
遺言書、相続手続き、墓じまい、認知症への備え、死後事務などは、手続きや書類作成が関係するため、専門家に相談したほうが安心です。行政書士の職務範囲において必要な書類や優先順位を確認し、他士業の業務が必要な場合は各専門家と連携して進めます。
- 親の終活は、墓・認知症・死後手続き・相続・住まいに分けて確認する
- 親本人の希望が関わる項目は、元気なうちに少しずつ話し合う
- 財産や重要書類は、金額よりもまず保管場所と種類を確認する
- 墓じまい、遺言、認知症への備え、不動産の相続は、手続き面の確認が必要になる
- チェック後に不安が残る項目は、専門家へ相談して具体的な準備につなげる
親の終活は、チェックリストで不安を見える化することから始められます。確認して不安が残る項目があれば、行政書士が手続き面から整理をお手伝いします。