生成AIを使って文章作成や要約を試したことがある方は、すでに少なくないと思います。一方で、最近は「AIエージェント」「任せるAI」といった言葉も目にするようになり、生成AIとの違いや、自社でどこまで考えればよいのか分かりにくく感じる場面もあります。このセクションでは、AI活用の進化を「作るAI」「使うAI」「任せるAI」という3つの流れで整理し、次回のAIエージェント理解につなげていきます。
このセクションで学ぶこと
- AI活用が、専門家が開発する段階から、ビジネスパーソンが日常業務で使う段階へ広がってきた流れ
- 生成AIとAIエージェントの違いを理解するための基本的な整理
- 「任せるAI」を業務に取り入れる際に、業務範囲・人間確認・リスク管理をどう考えるか
- 未来予測に偏らず、現在の業務導入で確認しておきたい実務上の視点
想定学習時間:15分程度
基本解説:AI活用は「作る」から「使う」、そして「任せる」へ広がっている
AIの進化を理解するとき、技術名や製品名を一つひとつ追いかけるだけでは、かえって全体像が見えにくくなることがあります。事業会社でAI導入を検討する際には、まず「AIをどのように業務で扱うのか」という視点で整理すると、社内で説明しやすくなります。
現在は、AI活用の位置づけが大きく変わりつつある時期です。以前のように一部の専門家だけが扱うものではなく、日々の業務を進めるビジネスパーソンが、自然な言葉でAIを使い、さらに一部の作業をAIに支援させる段階へ広がっています。この変化を早めに理解しておくと、自社の業務改善や社内説明の方向性を整理しやすくなります。
本講座では、AI活用の流れを大きく「作るAI」「使うAI」「任せるAI」として捉えます。これは、AIの技術的な世代を厳密に分類するものではありません。事業会社の担当者や責任者が、AI導入の検討段階を整理するための実務的な見取り図です。
「作るAI」:専門家が開発・構築するものとしてのAI
以前は、AIといえば、データサイエンティストやエンジニアなどの専門家が開発・構築するものとして扱われることが多くありました。たとえば、過去データをもとに需要を予測する、画像を判定する、顧客を分類するといった用途です。
この段階では、AIを活用するために、データの準備、AIの仕組みの設計、学習、評価、運用環境の整備などが必要になります。ここでいう「モデル」とは、AIが判断や予測を行うための仕組みのことです。そのため、業務部門だけで完結するというより、IT部門や外部ベンダー、専門人材と連携しながら進めるケースが中心でした。
もちろん、現在でも「作るAI」は重要です。自社固有のデータを使って高精度な予測や判定を行う場合、専門的な開発が必要になることがあります。ただし、生成AIの登場によって、AI活用は専門家だけのものではなくなってきました。
「使うAI」:自然言語でビジネスパーソンが使えるAI
生成AIの登場により、多くのビジネスパーソンが、自然言語でAIを使えるようになりました。自然言語とは、私たちが普段使っている日本語や英語のような言葉のことです。専門的なプログラムを書かなくても、「この文章を要約してください」「会議メモから議事録案を作ってください」と依頼できる点が大きな変化です。
前回までに扱ったように、生成AIは文章作成、要約、分類、案の作成、比較表の作成など、業務上の知的作業を支援できます。経営企画部門であれば市場調査メモの整理、営業企画部門であれば提案資料のたたき台作成、管理部門であれば社内規程やFAQの確認支援などが考えられます。
この段階のAIは、主に「人が指示を出し、AIが回答や案を返す」使い方です。業務の主体はあくまで人間であり、AIは思考や作業の補助役として位置づけられます。
「任せるAI」:一定の業務を支援・実行する方向へ
さらに最近では、AIが単に回答するだけでなく、一定の手順に沿って業務を支援・実行する方向へ広がっています。この考え方が、次回扱うAIエージェントの理解につながります。
「任せるAI」とは、すべてを完全自動化するAIという意味ではありません。実務上は、業務の一部について、AIが情報を収集・整理し、案を作成し、必要に応じて複数の処理を組み合わせ、人間の確認を受けながら次の作業につなげるような使い方を指します。
たとえば、資料作成で考えてみましょう。「使うAI」の段階では、担当者が生成AIに依頼し、報告書の構成案や文章案を作ってもらいます。一方、「任せるAI」の段階では、定期的に必要な情報を集め、決まった形式でレポート案を作成し、担当者に確認を促す、といった業務支援が考えられます。
図解:AI活用の3つの広がり
AIの進化を、技術名ではなく「業務でどう扱うか」という視点で整理した図です。右に進むほど、AIが業務プロセスの中に入り込む範囲が広がります。
専門家がAIを開発・構築し、予測、判定、分類などの用途で活用します。業務部門は要件整理や評価に関わることが多くなります。
ビジネスパーソンが自然言語でAIに依頼し、文章作成、要約、案の作成などを行います。人が指示し、人が判断します。
AIが一定の業務手順を支援し、情報の収集・整理、下書き、一次対応、確認依頼などを組み合わせます。人間確認と管理設計が重要になります。
この図から読み取るポイントは、「作るAI」が不要になるのではなく、AIの活用方法が広がっているという点です。自社ではどの段階の活用を検討しているのかを分けて考えると、議論が整理しやすくなります。
生成AIとAIエージェントの違いを考える前提
「生成AI AIエージェント 違い」という観点でよく質問されるのは、生成AIとAIエージェントを別々の技術として理解すべきか、それとも同じ延長線上で考えるべきか、という点です。初級段階では、まず次のように整理すると分かりやすくなります。
生成AIとAIエージェントの基本的な違い
生成AIは、文章・画像・コード・要約・分類案などを生成するAIです。AIエージェントは、生成AIなどの能力を使いながら、目的に向けて複数の作業を進める考え方として理解できます。つまり、生成AIが「回答や案を作る」ことを得意とするのに対し、AIエージェントは「一定の業務手順を支援する」方向で考えられます。
ただし、このセクションではAIエージェントの構成要素や自律性のレベルまでは深掘りしません。ここで大切なのは、生成AIの活用が「質問して回答を得る」だけにとどまらず、業務の流れの中でAIに一部を任せる方向へ広がっている、という大きな流れを押さえることです。
また、AIの進化を語るときには、AGI(汎用人工知能:人間のように幅広い作業ができるAI)や、ASI(人工超知能:人間の知能を遥かに超えるAI)といった将来の高度なAIが話題になることもあります。こうした議論はAIの将来像を考えるうえで参考になりますが、事業会社の現在の導入判断では、そこに議論を寄せすぎない方が検討しやすい場合があります。
実務上は、未来予測よりも、「現在の業務で、どの作業を支援できるのか」「人間が確認すべき点はどこか」「社内ルールやリスク管理をどう設計するか」を整理することが大切です。
実務での考え方:自社ではどこまでAIに任せるのか
「任せるAI」を考えるとき、最初から大きな業務全体をAIに渡す必要はありません。まずは現在の業務の流れを整理し、AIに支援させやすい部分と、人間が判断した方がよい部分を分けてみると、検討を進めやすくなります。
例:資料作成支援から定型レポート作成支援へ
経営企画部門では、月次の市場動向レポートや経営会議向けの資料を作成することがあります。「使うAI」の段階では、担当者が生成AIに調査メモを入力し、要約や見出し案、説明文のたたき台を作ってもらう使い方が考えられます。
これが「任せるAI」に近づくと、決まった情報源や社内データを参照し、所定のフォーマットに沿ってレポート案を作成し、担当者に確認を依頼する流れが考えられます。この場合、AIは文章を作るだけでなく、業務手順の一部を担うようになります。
例:問い合わせ一次対応の支援
管理部門では、社内からの問い合わせに対応する場面があります。「使うAI」の段階では、担当者がFAQや社内規程をもとに回答案を作ってもらう使い方が中心です。
「任せるAI」に近づくと、問い合わせ内容を分類し、関連する社内資料を参照し、回答案を作成し、必要に応じて担当者へ確認を回す、といった流れが考えられます。ただし、この場合でも、就業規則、個人情報、契約、金額判断などが関係する場面では、人間確認の設計が重要になります。
図解:「使うAI」と「任せるAI」の業務上の違い
同じ生成AIを使っていても、業務の中での位置づけが変わると、確認すべきポイントも変わります。
使うAI
- 人が都度、AIに指示を出す
- AIは回答案、要約、構成案などを返す
- 作業の開始・終了は人が管理する
- 主な確認点は、出力内容の正確性や表現
任せるAI
- 一定の業務手順の中にAIを組み込む
- AIが情報の収集・整理、下書き、分類、確認依頼などを支援する
- 業務範囲や例外処理の設計が必要になる
- 主な確認点は、権限、判断基準、人間確認、記録、法規制への配慮
読み取るべきポイントは、「任せるAI」になるほど便利さだけでなく、業務設計の重要性が高まるという点です。AIの性能だけでなく、どこまで任せ、どこから人が確認するかを合わせて考えます。
任せる前に整理したい3つの観点
AIエージェントの業務活用を検討する前に、次の3つの観点を確認しておくと、社内での説明がしやすくなります。
業務範囲
AIに支援させる作業はどこまでかを整理します。情報収集、分類、下書き、通知など、作業単位で分けると検討しやすくなります。
人間確認
どの時点で人が確認するかを決めます。社外送信、金額判断、契約、個人情報に関わる場面では、確認の位置づけが特に重要です。
リスク管理
誤回答、情報漏えいに加え、生成された文章が広告表示(ウェブサイト、LP、SNS等)や商品説明として使われる場合には、薬機法、景品表示法、特定商取引法(表示義務等)などの関連法規に抵触しないかも確認します。最初から完璧に決める必要はありませんが、確認した方がよい項目を見える化しておくと安心です。
よくあるつまずき:技術の話と業務の話が混ざってしまう
AI活用を社内で検討するとき、つまずきやすいのは、技術の話と業務の話が混ざってしまうことです。「どのAIツールがよいか」という話から始めると、便利そうな機能は見えてきますが、自社の業務で何を任せたいのかがあいまいなままになることがあります。
つまずき1:ツール名の比較だけで議論してしまう
生成AIやAIエージェント関連のサービスは、日々新しい情報が出てきます。そのため、ツール名や機能比較から検討を始めたくなることもあります。もちろん、ツール選定は大切です。ただし、その前に「自社では何の業務を支援したいのか」を整理しておくと、比較の軸が明確になります。
つまずき2:「任せる」を完全自動化と捉えてしまう
「任せるAI」と聞くと、業務全体をAIに任せるイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、初期の業務導入では、完全自動化を前提にしなくても十分に検討できます。たとえば、問い合わせの分類だけをAIに支援させる、レポートの下書きだけを作成する、確認依頼までを自動化する、といった段階的な考え方があります。
つまずき3:人間確認の設計が後回しになる
AIに一定の業務を任せる場合、出力結果を誰が確認するのか、どの条件で上長や専門部署に回すのか、記録をどのように残すのかを整理する必要があります。これはAIを疑うためではなく、業務として安定して使うための設計です。
つまずき4:生成された文章の法務・広告表現チェックが抜けやすい
生成AIは、自然で読みやすい文章を作ることが得意です。一方で、広告、商品説明、健康・美容・医療に関わる表現、キャンペーン告知などに使う場合は、法規制や業界ルールへの確認が必要になることがあります。たとえば、景品表示法では実際より著しく優良に見せる表示が問題になることがあり、薬機法では医薬品等に関する効能効果の表現に注意が必要です。また、特定商取引法では、通信販売など一定の取引について、事業者情報や販売条件などの表示義務が関わる場合があります。
そのため、AIが作成した文章をそのまま公開するのではなく、用途に応じて担当部門、法務・管理部門、外部専門家などが確認する流れを設けると、業務として扱いやすくなります。特に、広告・販促・EC・健康食品・化粧品・医療関連サービスなどの領域では、AI活用とリーガルチェックをセットで考えると安心です。
| 検討テーマ | 確認したいこと | 社内説明での言い換え例 |
|---|---|---|
| 業務範囲 | AIに任せる作業と、人が担当する作業が分かれているか | 「今回は、回答の最終判断ではなく、問い合わせ分類と回答案作成を対象にします」 |
| 人間確認 | 誰が、どのタイミングで、何を確認するか | 「社外送信前には担当者が確認し、例外案件は責任者へ回します」 |
| リスク管理 | 誤回答、情報漏えい、権限外処理、記録不足をどう防ぐか | 「利用できる情報源と実行できる処理を限定して始めます」 |
| 法規制の確認 | 広告、販促、商品説明などに使う文章が、薬機法、景品表示法、特定商取引法(表示義務等)などの関連法規に抵触しないか | 「公開前に、対象分野に応じて法務・管理部門または専門家が確認します」 |
| 定着支援 | 現場が使い続けられる運用になっているか | 「最初は対象業務を絞り、利用記録(ログ。個人情報を含む場合は管理方法にも留意)や改善要望を見ながら調整します」 |
経営者・責任者向けの確認ポイント
経営者や部門責任者にとって重要なのは、AIの進化を流行として追いかけることではなく、自社の業務変革にどう結びつけるかです。生成AIとAIエージェントの違いを理解する目的も、技術用語を覚えることではなく、投資判断や業務設計をしやすくすることにあります。
AIに任せる範囲は、業務価値とリスクの両面で見る
AIに任せる業務を考える際は、「効率化できそうか」だけでなく、「間違えた場合の影響はどの程度か」「人間確認を入れれば運用できるか」「社内ルールとして説明できるか」を合わせて確認すると、判断がしやすくなります。
たとえば、営業企画部門の定型レポート作成支援であれば、AIが下書きを作り、担当者が数値や表現を確認する運用が考えられます。一方、顧客への正式回答や契約条件の判断をAIが単独で行うような設計は、法的責任や説明責任の観点からも慎重に検討した方がよい領域です。
広告・販促・商品説明に使う場合は、確認体制も合わせて設計する
生成AIが作成した文章を広告、LP、SNS投稿、商品説明、メールマガジンなどに使う場合、読みやすさや訴求力だけでなく、表示内容の正確性や法規制への配慮も確認したいポイントです。特に、効果効能、価格、実績、比較表現、限定性を示す表現などは、事実関係や根拠資料と合わせて確認すると社内で説明しやすくなります。
AIを使うことで文章作成のスピードは上がりますが、公開判断の責任までAIに移るわけではありません。業務に組み込む際は、「AIが下書きを作る」「担当者が内容を確認する」「必要に応じて法務・管理部門が確認する」という役割分担を整理しておくと、無理なく活用しやすくなります。
小さく試し、業務設計を育てる
「任せるAI」は、最初から大規模に導入するより、対象業務を絞って試し、運用しながら改善する方が進めやすい場合があります。資料がそろっていない段階でも、業務の流れから整理できます。現場でどのような確認が必要か、どこで例外が発生するかを見ながら、段階的に範囲を広げていく考え方です。
社内説明では「AIの能力」より「業務上の位置づけ」を伝える
社内説明では、「このAIは何ができるか」だけでなく、「この業務のどの部分を支援するのか」「誰が最終確認するのか」「記録や改善はどう行うのか」を伝えると、関係者が理解しやすくなります。AI活用の検討は、ツール導入ではなく、業務の進め方を見直す機会として捉えると整理しやすくなります。
AI導入支援者としての着眼点
AI導入コンサルタントを目指す方や、社内でAI推進を担う方は、顧客や関係部署に対して「AIの進化」を分かりやすく説明する力が求められます。その際、AGIやASIのような大きな未来論から入るより、現在の業務で判断できる言葉に置き換えると、対話が進みやすくなります。
ヒアリングでは、ツール利用状況より先に業務の流れを見る
支援者としては、「どの生成AIを使っていますか」と聞くだけでなく、「どの業務に時間がかかっていますか」「どの作業は定型的ですか」「誰の確認が必要ですか」といった問いから入ると、AIに任せられる可能性のある範囲が見えやすくなります。
「使う」と「任せる」の違いを言語化する
顧客企業がすでに生成AIを試している場合でも、それが個人利用にとどまっているのか、業務プロセスに組み込まれているのかで、支援内容は変わります。「使うAI」は個人の作業効率化に近く、「任せるAI」は業務設計、権限設計、確認フロー、リスク管理を含む検討になります。この違いを丁寧に説明できると、導入支援の範囲も明確になります。
法規制や社内ルールの確認ポイントも聞き取る
AI導入支援では、業務効率化の観点だけでなく、生成された文章や判断支援の結果がどこで使われるのかを確認することも大切です。たとえば、社内メモの下書きであれば比較的試しやすい一方、広告、販促資料、商品説明、顧客向け回答などに使う場合は、法規制や社内承認ルールの確認が関わります。
支援者は、薬機法、景品表示法、個人情報保護法、契約上の守秘義務など、関係しそうな法令・契約上の義務・業界ガイドラインを早めに洗い出し、必要に応じて専門部署や外部専門家につなぐ視点を持つと、顧客にとって実務的な支援になりやすくなります。
未来予測より、現在の意思決定に役立つ整理を重視する
AIの将来性を語ることは、関心を持ってもらうきっかけにはなります。ただし、事業会社が実際に必要としているのは、今の業務で何を始めるか、どの部門から試すか、どのように安全に運用するかという判断材料です。支援者は、技術の可能性を業務の言葉に翻訳する役割を意識するとよいでしょう。
ミニチェックリスト:自社で確認しておきたいこと
ここまでの内容を踏まえ、自社でAI活用を検討する際には、次の項目を確認してみましょう。相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。できる範囲から確認していくと、検討を進めやすくなります。
- 現在のAI活用が「作るAI」「使うAI」「任せるAI」のどこに近いかを説明できる
- 生成AIを使っている業務が、個人利用なのか、部門業務に組み込まれているのかを把握している
- AIに任せたい業務を、情報収集、分類、下書き、確認依頼などの作業単位で分けられる
- AIの出力を誰が確認し、どの条件で責任者や専門部署に回すかを整理できる
- 誤回答、情報漏えい、権限外処理、記録不足など、確認した方がよいリスクを挙げられる
- 広告、販促、商品説明、顧客向け回答などに使う場合、薬機法、景品表示法、特定商取引法(表示義務等)などの関連法規の確認が必要かを検討できる
- 利用記録(ログ)を残す場合、個人情報を含む可能性や管理方法を確認できる
- 完全自動化を前提にせず、小さく試せる業務候補を1つ以上考えられる
- 社内説明で、ツール名だけでなく「業務上の位置づけ」を伝えられる
まとめ:AIエージェントを理解するための土台を持つ
今回は、AI活用の進化を「作るAI」「使うAI」「任せるAI」という流れで整理しました。以前は、AIは専門家が開発・構築するものとして扱われることが多くありました。しかし、生成AIの登場により、多くのビジネスパーソンが自然言語でAIを使えるようになり、文章作成、要約、分類、案の作成などを日常業務に取り入れやすくなっています。
さらに今後は、AIが単に回答するだけでなく、一定の業務手順を支援・実行する方向へ広がっています。これが「任せるAI」という考え方です。ただし、AIに業務を任せるには、業務範囲、人間確認、リスク管理を設計することが大切です。広告、販促、商品説明、顧客向け回答などに使う場合は、薬機法、景品表示法、特定商取引法(表示義務等)を含む関連法規の確認も視野に入れると、社内で説明しやすくなります。
AIの進化をめぐっては、AGI(汎用人工知能)やASI(人工超知能)といった将来像も話題になりますが、現在の業務導入では、まず自社の業務で何を支援できるのか、どこで人間が確認するのかを整理することが大切です。次回は、「任せるAI」の代表的な考え方として、AIエージェントを扱います。生成AIとAIエージェントの違いを、業務活用の視点からさらに具体的に見ていきます。
AI導入の検討では、最初から相談内容がまとまっていなくても問題ありません。現在の業務の流れ、AIに支援させたい作業、人間が確認すべき点を整理するところから始めると、社内での検討を進めやすくなります。HANAWA行政書士事務ai-LABの講座全体や関連情報は、以下のページから確認できます。
講座トップ:https://hanawa-office.jp/ai-lab/index.php
AIナレッジ関連ページ:https://hanawa-office.jp/AI_knowledge/